日本では5月の誕生石というと、なんと3種類ものパワーストーンが指定されています。
その3種類とは、エメラルド、翡翠(ひすい)、アベンチュリンです。
世界的に見るとエメラルドが有名ですが、ジュエリー品質の美しいものがパワーストーンのようにビーズ状に加工されて出回ることがなく、ごくごく小さい粒状のものでしか透明度のある美しいエメラルドはほとんど見られないんですね。
それもあってか、5月の誕生石ではエメラルドよりも翡翠のほうが人気があるというデータもあるようです。
まあ、翡翠もかなりの人気を誇る石で、エメラルドに匹敵するくらい認知度も高いといっていいでしょう。
翡翠と一言でいっても、実は翡翠には多くの種類が存在し、知っていないと全く別の鉱物を購入してしまった・・・というような、ちょっと注意しなくてはいけないところもあります。
以前にも翡翠についての記事は結構書いてはいるのですが、5月ということで、
ちょっとここで、おさらいも兼ねて翡翠を選ぶときの注意点などを書いていきますね。
翡翠を購入するときの注意点「ネーミング」
まず翡翠には大きく分けて2種類存在します。
①硬玉(こうぎょく)・ジェダイト
②軟玉(なんぎょく)・ネフタイト(ネフライト)
翡翠は英語でJADE(ジェードまたはジェイド)と呼びますが、ジェイドとは上記のジェダイト(硬玉)とネフタイト(軟玉)を全部ひっくるめた総称のことをいいます。
ちなみに、真の翡翠と呼べるのはジェダイト(硬玉)のほうで、一応は翡翠の仲間とされていますがネフタイト(軟玉)は組成が随分と異なります。
ジェダイトとネフタイトについてさらに詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。
⇒ 何かと誤解の多い翡翠(ヒスイ)について詳しく知ろう
翡翠という名前の付く石ですら翡翠でない可能性も!
翡翠なのに翡翠じゃない・・・完全に矛盾していますが、実際に翡翠と記載されているにも関わらず翡翠ではないパワーストーンはあります。
理由は、簡単に言えば「見た目が似ているから」なんですね。
一番有名なのでは、同じ5月の誕生石に指定されているアベンチュリンがあります。
アベンチュリンは見た目が翡翠そっくりなため、インド翡翠という名前で流通しています。
現在でもインド翡翠の名前が使われることは非常に多いです。
アベンチュリン(インド翡翠)みたいな。。。
なんでインドかというと、主要産出国がインドだからなんですね。
そして、見た目が翡翠そっくり=インド翡翠になっちゃった、って感じです。
翡翠をお探しの方は、アベンチュリンは選択肢から外してくださいね!
まあ、アベンチュリンに限らず見た目が似ているからという理由で、有名パワーストーンのネーミングを付けるということはパワーストーンではよくある事なんです。
ややこしいですが、あまり知らないパワーストーンを購入する場合は下調べをされたほうがいいかもしれませんね。
「ジェイド」の名前を持つパワーストーンにも注意が必要
基本的に○○ジェイドというネーミングのものは、ネフタイト(軟玉)のものがほとんどです。
一応、翡翠の仲間となるんですが、実はジェイドという名前が付くものの中にすらネフタイトとも全く異なるパワーストーンがあったりします。
このタイプでは、最近よく名前を見るようになったニュージェイドという種類のものが有名です。
ニュージェイドは、サーペンチンという鉱物の一種なんですが、おそらく見た目がネフタイトに似ていることからこの名前が付けられたのでしょう。
しかしややこしいですね・・・。
まとめ
上記のことから、翡翠をお買い求めの場合は「ジェダイト」と表記されているもののみの中から探すのがいいです。
ジェダイト(硬玉)は、翡翠輝石や本翡翠と呼ばれる、まさに「真の翡翠」です。
ネフタイトに比べ圧倒的価格が高価ですが、それに見合った価値が必ずありますよ。
翡翠についての詳しい記事はコチラをご覧ください。
⇒ ジェダイト(本翡翠)|パワーストーン・天然石の意味辞典