筋肉痛は「歳を取ると遅れてくる」は間違い(ウソ)だった!?年齢や老化との関係性とは


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先日、サイクリングで多摩川から河口まで往復約60kmの距離を自転車で突っ走りました。

私はというと、普段から運動をしているって訳ではなかったのでしたが、地図でなんとなくサイクリングロードに入って、河口まで行って帰ってこようという大雑把な計画で実行したものです。

 

当然、久しぶりすぎる長距離サイクリングでしたので、帰ってきてから「脚が痛い」「お尻が痛い」と、体中痛みが数日走りました。

よく「筋肉痛は年を取ると遅れてくる」と聞きますが、私も今回は次の日あたりに激しい筋肉痛がやってきました。

学生の頃は部活をして激しい運動をしていた頃は、数時間後に筋肉痛がやってきていたのを思い出し、「あぁ、年を取ったなぁ」なんて思ってみたり。。。

 

しかし、実は厳密に言うと筋肉痛が年を取ったからといって遅れてやってくるというのは間違いなのだそうです。

でも、今回私はサイクリングの次の日に激しい筋肉痛がやってきましたし、同じく遅れてきたということを経験した方も多いはずです。

ちょっと面白そうだったので、割と知っているようで知らなかった筋肉痛のメカニズムを調べてみました。

筋肉痛の原因は完全には解明されていない!?

驚くことに筋肉痛の原因というのは、正確なことはまだわかっていないのだそうです。

人間の体の仕組みって奥が深い・・・

 

筋肉痛に関しては、古くから医者の間で様々な議論がされてきているようです。

一番有名なのが「乳酸」が溜まるのが原因というものではないでしょうか。

私も、筋肉痛=乳酸が溜まっている状態というのを想像する一人でした。

 

この乳酸は、一種の疲労物質とされています。

運動すればするほど乳酸が蓄積されてゆき、蓄積されることで筋肉に刺激を与え、それが筋肉痛の原因だとされています。

ただし、乳酸は一定時間が経過するともとの数値に戻ることが分かっているので、乳酸が筋肉痛の原因だと決め付けるには医学的根拠が不十分なのだとか。

 

あと有名なものでは「筋肉の繊維」が壊れるというものありますね。

筋肉は筋肉の繊維(筋繊維)を覆うように筋膜で構成されています。

 

その繊維が激しい運動の末、切れそうになったり壊れたりすることで筋肉痛が発生するというものです。

しかし、人間の神経は筋繊維には通っておらず、筋膜にしかありません。

つまり、筋繊維が壊れても痛みを感じることはないという理由でこの説も否定的意見が多いそうです。

 

筋肉痛の一番有力な説とは!?

筋肉は激しい運動をすると繊維が切れそうになったり、一部分が壊れたりするといわれています。

ここまでは、上記の「筋繊維が壊れる」で書いたことと同じですね。

 

その壊れた部分を直すときに発生する「炎症」が原因とされているんです。

上記でも書きましたが、神経の通っていない筋繊維の範囲だけの炎症であれば痛みは感じませんが、それを覆う筋膜にまで炎症が達したときに発生するのが筋肉痛だということです。

つまり、一番有力な説では「筋肉の修復作業」に発生する炎症が原因ということなんですね。

 

修復作業と運動量の関係

ここで面白いのが、この修復作業の早さと常日頃の運動量の関係です。

実は年を取ったら遅れてくるといわれる所以がここにあります。

 

日ごろから頻繁に体を動かし、筋肉に激しい負担が掛かるような運動をしている人では、すぐに筋肉痛がやってきます。

つまり、すぐに修復作業が行われるということです。

逆に、ほとんど運動をしない人だと修復作業までの時間が長いそうなのです。

 

ということは、年を取っても筋肉に激しい刺激を与えるような運動をしている方だと、「筋肉痛は遅れてくる」というのは全く当てはまらないのです。

逆に、学生時代に部活をやっていて日ごろから激しい運動をして筋肉痛を味わったことがある方だと、社会人になってほとんど運動をせず、久々に体を動かすと尚更「遅れてやってくる」と感じるはずです。

 

確かに、一度激しい筋肉痛を通り抜ければ、同じ運動量でも辛い筋肉痛にはなりづらくなりますよね。

継続するのが難しいですが、ほどよい運動は常日頃から心がけたいものですね。

 


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