ピーマンは熟すと赤色に!苦味が甘みに変わり栄養素も大きく違う!?


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一般的に緑色として知られるピーマンですが、実はピーマンには赤色のものも存在します。

非常に似た野菜であるパプリカも合わせると、”ピーマン”という野菜だけで絵の具のような色彩が、野菜売り場を彩っています。

 

パプリカといえば赤や黄色、オレンジ色なんかが代表的で、カラフルな野菜として認識がありますが、ピーマンといえば「緑色」だけをイメージする人が非常に多いです。

では、緑色と赤色の違いはなんなのでしょうか。

ピーマンの色は「熟成度」が関係している

一般的にお店でよく見る緑色のピーマンと、赤色のピーマンは全く同じ種類の野菜です。

色が違う原因は、「完熟度(熟成度)」にあります。

 

実は、一般的に多く出回っている緑色のピーマンは、まだ未成熟のうちに収穫されたものなのです。

つまり、緑のうちにまだ収穫せずにしておくと、完熟して色が赤くなる。

これが赤ピーマンなのです。

 

ですが、綺麗な赤色になるまでに、かなりの日数がかかってしまうため、緑のうちに獲ってしまうことが多い野菜なのです。

赤ピーマンを作るには、相当な手間と時間が掛かるため、流通量が少ないのです。

 

 

緑と赤とでは味や栄養面で違いがあるの?

全く同じ野菜で色が異なるだけなので、味や栄養面でも違いがないように思うかもしれませんが、実はかなりの違いが出てきます。

ピーマンの優れた栄養素は「ビタミン群」を多く含んでいるということです。

 

この栄養素は完熟した赤ピーマンのほうが断然豊富に含まれているのです。

両者は同じ野菜ですが、「未成熟(緑ピーマン)」と「完熟(赤ピーマン)」ですから、このことからも完熟である赤ピーマンのほうが栄養面で優秀だとイメージできますよね。

 

また、味にも大きな違いがあります。

ピーマンというと、子供の嫌いな野菜ランキングでも上位にある存在ですね。

 

その大きな理由としては、ピーマンの「苦味」があげられます。

ただ、この苦味は未成熟の緑色ピーマンのうちだけで、完熟するにつれて無くなっていきます。

 

そして赤色になると、この苦味成分が「甘み成分」に変わり、緑色では考えられないような甘さのある野菜になるんです。

この赤色はカプサイシンやカロチノイドによるもので、生活習慣病を予防することで注目されている成分をたっぷりと含みます。

 

また、赤くなったピーマンにはトマトにも含まれる「リコピン」も多く含まれています。

 

 

パプリカと比べて優れている栄養素がある!

普通のピーマンは、なにかとパプリカと比較される野菜です。

それもそのはず、パプリカはピーマンを食べやすく改良した野菜で、普通のピーマンよりも肉厚で大きいため「ジャンボピーマン」なんて呼び名もあるくらいです。

 

パプリカはカラフルな色彩が存在しますが、どの色も苦味は無く食べやすいのが特徴。

また、総合的な栄養面で見ればパプリカのほうがダントツで上なのです。

 

パプリカについて詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。
⇒ パプリカの優れた栄養成分は色によって違う!自分にとって一番良い色を選びましょう

 

 

そんな優秀すぎるパプリカにも負けない栄養素があります。

それが「ピラジン」という成分です。

 

ピラジンには、血液をサラサラにする効果があり、血行を良くし血栓を予防したり新陳代謝を高める効果があります。

また、脳梗塞や心筋梗塞、動脈硬化の予防にも期待されている成分で知られています。

 

ピーマンは加熱しても栄養素をほとんど壊すことがない野菜なので、炒め物や揚げ物でも美味しく摂取できますね。

 

豆知識

ピーマンに含まれる「ピラジン」は、種子や芯のワタ部分に多く含まれているそうです。

できればワタ部分だけでも捨てずにうまく料理して、ピラジンを多く摂取したいですね。

 

 

最後に

緑色のピーマンとは、まだ未成熟の段階で収穫されたもの。

赤色ピーマンとは、完熟ピーマンのこと。

 

両者は全く同じ種類ですが、完熟した赤ピーマンのほうが栄養面が豊富に含まれているんですね。

また、独特な苦味は緑色だけで、赤色には甘があります。

 

とはいえ、赤ピーマンはいつでも置いてあるような野菜ではないので、もし機会があれば赤ピーマンと緑ピーマンを食べ比べてどれくらい違うか確かめてみるのも面白いですね。


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