いっぱい寝ているのに朝目覚めたときに何故か眠くてしょうがないという経験をされた方もおおいのではないでしょうか。
ただ単に睡眠時間があまり取れなかったというのであれば、当然といえば当然といえますが、余裕を持って床についたはずなのに眠いというのは何か原因があるはずです。
このページでは、「多く睡眠をとっているはずなのに何故か眠い理由」について考えていきたいと思います。
眠い理由は注意睡眠の可能性がある
眠っているはずなのに何故か猛烈に眠気がするって方は、睡眠に問題があることは間違いないでしょう。
その一つとして「注意睡眠」があります。
ここでは、注意睡眠について説明していきます。
注意睡眠とは?
誰もが経験のあることだと思いますが、よく電車やバスなどの交通機関を利用したときに椅子に座るとウトウトして眠くなってしまうことがありますよね。
寝てしまっても、目覚めたときに目的地のすぐ前だったりしませんか?
これは、「目的の場所で絶対に降りなきゃ行けない」と強く思うことで、眠りについても寝過ごさないように脳が常に注意を払っている状態で、この状態のことを「注意睡眠」と呼んでいます。
つまり、眠りが浅い状態なので疲れを取り去るということはできない睡眠状態だといえるのです。
もしこの「注意睡眠」が就寝するときに起こったらどうなるか
就寝時に注意睡眠が見られる人は、何回も目が覚めてしまうという特徴があります。
合計すると6時間~8時間もの睡眠をとっているはずなのに、眠いというのは注意睡眠の特徴である「眠りが浅い状態」でしか眠れていないことが原因かもしれません。
睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2パターンがあることは有名ですが、簡単にいいますとレム睡眠とは“眠りが浅い状態”のことをいい、ノンレム睡眠は“眠りが深い状態”をいいます。
眠りの深いノンレム睡眠には、さらに4段階あり4段階目に突入することで真の睡眠効果が得られるのです。
睡眠は最初レム睡眠から入り、それから3時間以内にノンレム睡眠に入るといわれています。
ですから、3時間以上眠りにつくことができなければ、それだけで熟睡の効果が得られないということです。
しかも、ノンレム睡眠は4段階あるので、最後の4段階目の眠りに入るまではさらに時間が必要ですよね。
つまり、何回も目覚めてしまうという方は熟睡ができていないというのがわかると思います。
これでは合計の睡眠時間が多くても、しっかりとした睡眠が取れてるとはいえないですね。
注意睡眠になる原因と解消法
そもそもなんで注意睡眠が起こってしまうのでしょうか。
もう一度、上記のバスや電車の話を思い出してみましょう。
「何が何でも起きなければならない状態」そのような場合に注意睡眠は起こりやすいと書きましたね。
つまり何か不安要素的なものがある場合に起こりやすいのです。
「○時間後に絶対に起きなきゃ」と思うがばかり、「起きられるかな・・・」というような不安な気持ちがあるときに何度も目覚めたり、逆にかなり早い時間に起きてしまったという経験をされた方もいるのではないでしょうか。
でも、休日で時間がたっぷりあって心にゆとりがある場合はこんなこと起こりませんよね。
このことから、注意睡眠とはかなり強い不安要素や不安な気持ちを抱いたまま寝ると起こりやすいといえるのです。
この不安要素には様々なものがあります。
例えば、翌日に学校や会社で何か重要な役割を担うという場合、緊張して眠れなかったという話をよく聞きますね。
これも、一種の注意睡眠のような状態が起こっているともいえなくもないのです。
ですので、睡眠をしっかりととる為にも不安要素をできるだけ取り除き、余裕を持って就寝することが大切といえます。
とはいえ、瞬時に拭い去れるような不安要素なら苦労しませんよね(汗
何事も経験を積んでメンタルを強くすることもまた安眠に欠かせない要素となるでしょう。
混合されやすい「自己覚醒」と「注意睡眠」
注意睡眠にちょっと似たもので「自己覚醒」というものがあります。
この自己覚醒とは、自分の好きな時間に目覚ましなしでもパッと目を覚ますことができる、魔法のような現象です。
よく自己覚醒の話をすると「それ私できる!」という方がおりますが、話を聞くとほとんどの人が注意睡眠でした。
自己覚醒は注意睡眠とは違って、しっかりと睡眠をとってなお、すっきりとした目覚めができるというもので、眠りが浅い状態で何度も睡眠を繰り返す注意睡眠とは全く異なった睡眠です。
自己覚醒ができる人に共通するのは「とにかく夢や目標がある」ということ。
それがモチベーションに繋がり、よい睡眠へと繋がっているのです。
注意睡眠は不安要素があることで起きるのに対して、自己覚醒は楽しみや生きがいを見出した人に見られる睡眠なのです。
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