5月18日~20日までにスイスのジュネーブで開催された宝石の競売で、ブルーダイヤが市場最高落札額を更新したことで話題となりました。
この前日にも、涙のような形の大粒のピンクダイヤが宝飾品としての最高額を更新して話題となったばかりのことです。
今回落札されたブルーダイヤとはどんなものなのかについてのお話をしてみたいと思います。
ジュネーブで落札されたブルーダイヤ
史上最高額を更新して話題となっているブルーダイヤは、なんと人間の「目」くらいの大きさがあるもので、通常のダイヤのブリリアントカットとはことなり、エメラルドに施されるような四角いモチーフが特徴的でした。
落札価格は63億円で、加工された状態(つまり宝飾品)としてのブルーダイヤでは史上最高額です。
色彩はブルーですが、中程度~濃い目の色調で、これが非常に鮮やかであることを表す「ファンシー・ビビッド」に分類したブルーダイヤです。
落札したのは民間の収集家だったみたいですが、それ以外には一切明かされていません。
いかに宝石コレクターだったとしても、手が出せるものではありませんよね。
もしかしたら、今回落札したコレクターの方は他にも珍しい宝石をいっぱい持っているのかもしれませんね。
ブルーダイヤの画像をご覧になりたい方はコチラをご覧ください。 参考URL⇒ ブルーダイヤ、史上最高の63億円 「収集家」が落札(朝日新聞記事)
ブルーダイヤの希少性
ダイヤモンドには多くのカラーが存在することはご存知でしょうか。
この記事で取り上げているブルーダイヤは特に有名ですが、他にもブラックダイヤモンドなんて名前も聞いたことがあるはずです。
実は、ダイヤモンドは多くのカラーを持ちます。
どんなカラーでも同じくらい産出されるのかというと、まったくそんなことはないのです。
このブルーダイヤは、世界中のダイヤモンドすべて集めた中で0.0001%しかない超希少種!
ファンシービビッドは、さらにその中で1%しかない恐ろしいほど珍しい存在!
しかし、上には上があり「レッドダイヤ」=「バイオレットダイヤ」がダイヤモンドの中で一番希少とされています。
ダイヤモンドの詳しい「色彩」と「レア度」についてはコチラをご覧ください。 ⇒ 実は多彩なカラーバリエーションを持つ「ダイヤモンド」
それにしても、0.0001%だと世界中でもほんの一握りの人しか持っていないのでしょうね。
ましてやカットして美しい宝石になれるのはほんのわずかな部分だけだと考えると、ブルーダイヤがとんでもない金額で落札されるのも分かる気がします。
一度でいいから数十億円もする大粒のダイヤの現物を間近で見てみたいものです。