太陽の”光線”のような燃えるような輝きを持つステラビームカルサイト


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皆さんはカルサイトという名前の鉱物を知っていますか?
和名を方解石(ほうかいせき)といい、透明度の高いものを文字にかざしてみると2重になって見える性質がある面白い鉱物で、昔に理科の実験でこの現象を実際に体験した方も多いはずです。

カルサイトは多くのカラーバリエーションを持ち、流通量が多いためアクセサリーとしても非常に人気のある鉱物です。

パワーストーンでも一言でカルサイトといっても、多くの色彩のものがあるのでどれを選ぶか迷ってしまうくらい魅力的な鉱物でもあります。

カラーを多く持つカルサイトですが、今回は独特な「形」をしたカルサイトの話をしていきたいと思います。
その独特な形状で代表的なカルサイトが「ステラビームカルサイト」っていうなんか最先端の武器みたいな名前のカルサイトです!

それではステラビームカルサイトについて説明していきます。

ステラビームカルサイトとは

ステラビームカルサイトとは、原石の形状が「牙(キバ)」のようにとがっているものに付けられた名前です。

ステラとはイタリア語で「恒星」を指します。
ご存知の通り、恒星とは太陽のことで自ら光を発している星のことをいいますね。

そしてビームとは「光線」を指します。
つまり、ステラビームとは「太陽のような光」を意味します。

カルサイトとは、通常「六方晶系」という結晶体で、鉛筆のような形状で結晶を作ります。
そのため、先がとがっているカルサイトは非常に珍しい存在でした。

特に両端が牙状になっているステラビームカルサイトは、特に希少価値が高いです。

このステラビームカルサイトが発見されたのは、アメリカ南東部に位置するテネシー州の「エルムウッド鉱山」です。
ここで採れるカルサイトは、まるで犬の歯のような珍しい形状をしていたことから「犬牙状方解石(犬牙状カルサイト)」と呼ばれます。

しかし、エルムウッド鉱山はすでに閉鉱しています。
発見当初のような美しいステラビームカルサイトの流通はあまり無いかもしれませんが、閉鉱しても尚、標本で使用されるくらいのものは採られていて流通もしているそうです。

また、カルサイトは多くの色彩を持つので、ステラビームカルサイトも当然いくつかのカラーバリエーションが存在します。

大体は透明感のある「無色」「黄色」「ピンク」などですが、中でも一番人気のあるのが、太陽のような輝きを持ち、透明度の高い「黄金色(ゴールデン)」のものです。

 

アクセサリーとして利用はできるのか

ステラビームカルサイトとは、先が牙のようにとがった形状のものを指しますので、まず「ビーズ状」などのものは存在しません。

仮にもともとは、牙状をしているステラビームカルサイトだったとしても、それを加工してしまって牙状の形状がなくなってしまえばごく普通のカルサイトです。

このような独特な鉱物をアクセサリーとして身につける場合は、ペンダントトップの素材としてよく利用されます。
ワイヤーや編み紐で包み込むようにデザインすることで、どんな形状のものでも大抵はアクセサリーとして利用もできるのです。


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