マクラメアクセサリーを作るときに欠かせない編み紐の「蝋引き紐(ロウビキ紐)」。
蝋引き紐とは、紐の表面に薄くロウ(ロウソクなどのロウと似たようなもの)を塗っているタイプの紐で、端末処理をする時の多くはライターの火であぶるのが一般的です。
ただ、ライターの火ではちょっと難しい・・・失敗しそう・・・という方に是非試してもらいたい方法があります。
それは、「はんだごて」を使った方法です。
ここでは、ライターの火であぶるよりも断然簡単な、はんだごてを使った端末処理の方法について詳しく説明していきます。
蝋引き紐について
はんだごてを使ったやり方を説明する前に、まずはロウビキ紐についての話を少しさせていただきますね。
このロウビキ紐とは、名前のごとくロウを紐に薄~く引いた(付けた)ものです。
ですので、多少べたべたするものもありますが、アクセサリーにして日々使用しているとだんだん馴染んできます。
また、編むときに結び目が綺麗に出来るのもロウビキ紐の魅力です。
ロウビキ紐で編んでいるときに、ロウが小さい塊となって出てくるときがありますが、無理して取らなくてもアクセサリーとして身につけているうちに自然と取れて綺麗になります。
そして、ロウビキ紐の最大の特徴は、端末を結んで留める必要がないということです。
熱で簡単に紐がとけて、そのとけた部分が冷めると固まり、接着剤の効果があります。
この端末処理をうまく出来るようになれば、「職人か!?」と思わせるようなアクセサリーを作ることが出来るようになります!
はんだごてを使った端末処理
はんだごてとは、上の画像のようなもので見たこと誰でも見たことくらいはありますよね。
昔、学校の授業で電球を作るときに、内部に取り付ける緑色の基盤を「はんだごて」を使って部品を取り付ける作業をしたことがあります。
もしかしたら、実際に触れたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
注意すべき点は、めちゃめちゃ熱い部分がむき出しになっているということですね。
多くはコンセントを差し込んで、時間が経つにつれて熱くなってくるタイプが多いです。
MAXまで熱くなったら、ちょっと手を触れただけで火傷しますし、プラスチック製品のものは簡単に溶かしてしまうほどです。
コンセントの線に足を引っ掛けたりすると超危険です。
置き場所にはくれぐれも注意して使用するようにしましょう。
では、端末処理を実際にやってみます!
アクセサリーを作るためロウビキ紐を編んでいくと、最終的に端末がこんな感じになるはずです。
そこで、今回は画像の矢印が付いた部分の端末処理をしていきます。
まずは片方の紐を2~3mm残して切り落とします。
※切る紐を間違えると、今までの苦労が水の泡になって絶望感が半端無いので必ず切る紐を再確認しましょう!
このちょっとだけ残した部分をはんだごてでとかし、そして固まって接着剤の役割をしてくれます。
片方が終わったら、もう片方も同じように2~3mm残して切り落とし、はんだごてで端末処理します。
はんだごてを使っているときに、切ってはいけない紐などがハンダゴテに触れないように注意してください。
少しでも触れたら、一瞬でとけてしまって作り直し・・・という最悪な自体は避けたいですからね。
端末処理完了!
ちょっとハンダゴテを当てすぎちゃったかな・・・黒っぽくなってる。。。
まあ紐の色が明るいってのもあるんですが(言い訳)、しっかりと熱でとかしてくっ付ければ後にほどける心配はありません。
多少こがしちゃっても、端末の終わりが結んで形跡がないので、なんだか職人さんになったような気分です。
ちなみに、端末処理を行っているうちに、とけた紐がハンダゴテに付着してきます。
それが熱でこげて黒いのが残ります。
その状態のまま明るい色の紐に当てると、その黒いのが移ってしまうので、カッタの刃などでそぎ落として綺麗にしてから使うといいでしょう。
最後に
ライターを使わず、はんだごてによる端末処理のやり方について説明させて頂きました。
ライターでも慣れれば案外簡単にできるのですが、一生懸命編んで最後の最後で失敗・・・なんて立ち直れない!というかたは是非「はんだごて」をお試しください!
ハンダゴテは画像のような先が細いものが使いやすいです。
また、今ではコードが無い(コードレスタイプ)電池式のものなんてあるんですね。
スイッチを切った後もしばらくはアッツアツの状態なので、ハンダゴテを使う場合はあらかじめ置き場所を作っておいたほうがいいです。
特に小さいお子さんがいる方は要注意ですね!
端末処理の腕を上げて、様々なマクラメアクセサリーにチャレンジしてみましょう!