最近、人気が急上昇しているパワーストーンのひとつに「アイドクレース(ベスビアナイト)」があります。
アイドクレースは、緑系のパワーストーンで、その中でも”抹茶色”をした独特な色彩が特徴的です。
アイドクレースというユニークな名前も、人気を呼んでいるのかもしれません。
さて、このアイドクレースですが、近年になって注目を集めているパワーストーンということもあって、この石に似たものや偽物など、見分け方について説明していこうと思います。
アイドクレースの偽物ってあるの?
人気のあるパワーストーンは良く「偽物」が出回るのは有名な話です。
偽物とは、天然じゃない素材でそっくり作ったものや、染色によって意図的にその石に見せるなど方法は様々です。
天然素材じゃないことや、染色であることを明記しているのであればそれは全く問題ないです。
しかし、そのことを明記せずに高値で販売する。これが偽物ですね。
では、アイドクレースをにせて作ったパワーストーンはあるのかというと、今のところ確認したことはありません。
アイドクレースはもともと安価で、流通量も多いパワーストーンです。
わざわざにせて作る必要もないのでしょう。
ただ、アイドクレースにはジュエリー品質が存在します。
ジュエリー品質とは、クラック(ヒビ)やインクルージョン(内包物)がなく、透明度の高い”宝石”です。
宝石ショップに並んでいるようなもので、通常パワーストーンショップではほとんど見られません。
小さいものであれば透明度の高いアイドクレースも出回ることがありますが、多少のクラックなどは見られます。
もしビーズ状に加工されたものが、宝石のようにクラックやインクルージョンが全く、無い綺麗なものを「アイドクレース」として販売している場合は注意が必要かもしれません。
ネーミングによる誤解や混合
パワーストーンでよくある誤解に「ネーミング」によるものがあります。
例をあげると、ガラスで作ったもので青色のものに「アクアマリン」だとか、緑色のものに「エメラルド」と、ガラス石に色に合わせて宝石名をつけているのを良く見かけます。
さすがに、有名で高価な宝石名が使われている場合はすぐに分かりますが、あまり見かけないような名前がズラーっとつけられている場合は、間違えてしまうことがあります。
詳細説明にガラス石であることを書いてあっても、それを見落としてしまって購入してしまうと、天然石だと思ったまま身につけることになってしまいますね。
では、アイドクレースで見てみると、緑色の人工石に「アイドクレース」というネーミングを付けることはほぼ無いと思っていいでしょう。
ですので、アイドクレースではネーミングによる誤解や混合の心配はないはずです。
アイドクレースの特徴
パワーストーンとしてビーズ状等に加工されたアイドクレースは、良く観察してみるとすぐに目に付くと思いますが、クラック(ヒビ)が多い鉱物です。
まさに”天然”だなぁ~と思わすような姿が特徴的です。
人工石はわざわざ天然物のように不規則に入ったクラックまでは再現しないので、もし人工石が存在するとしたらクラックが判別する決め手になるといっていいでしょう。
アイドクレースに似たパワーストーンはあるか?
アイドクレースのように独特な抹茶色のパワーストーンは珍しく、他にあまり見られないカラーをしています。
ですので、この抹茶色はアイドクレースだけが持つ色彩ともいえます。
似ているといえば、翡翠(ひすい)なんかは似ているようにも見えますが、緑系以外にも複数の色彩を持つ翡翠でも抹茶色のものはほとんど見かけません。
ただ、広くパワーストーンを見渡してみれば、アイドクレースに似た色彩を持つものはいくつが存在します。
そのパワーストーンを紹介しますね。
ドラゴンアイ(グリーンオパール)
まず一つ目が「ドラゴンアイ」という名前で流通しているパワーストーンです。
正式にはオパールの一種で、緑色をしていることから「グリーンオパール」と呼ばれる石です。
緑色の発色が良く出ているものは判別容易ではありますが、中にはアイドクレースそっくりな抹茶色のドラゴンアイも流通しています。
むしろ抹茶色の部分だけでいうと見分けが付かないほどそっくりな色彩であることもあります。
ただ、ドラゴンアイには目立つ黒いインクルージョン(内包物)や白い部分ががよく含まれています。
アイドクレースにも黒いインクルージョンを含むものがありますが、ドラゴンアイほど目立つものではありません。
しかし、この黒い部分が全くないものは判断に迷うこともあるかもしれません。
ドラゴンアイは、オパールの仲間なだけあってアイドクレースと比べれば格段に高価となっています。
ドラゴンアイについて詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。 ⇒ ドラゴンアイ(グリーンオパール)|パワーストーン・天然石の意味辞典
アクチノライト
アクチノライトは、通常単体で出回ることが無く、他の鉱物にインクルージョン(内包物)として入り込んだものが流通しています。
アクチノライトの結晶は針状や繊維状と、とても珍しく面白い形をしており、ルチルクォーツのような姿のしている「アクチノライト・イン・クォーツ(グリーンルチル)」が有名です。
通常、アイドクレースと見間違えることはほぼ無いといっていいパワーストーンですが、希にアイドクレースのような抹茶色をしているものが出回るのを見かけます。
ただ、色が似ているというだけで、両者を見比べてみれば違いは一目瞭然でしょう。
アクチノライトについて詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。 ⇒ アクチノライト|パワーストーン・天然石の意味辞典
最後に
アイドクレースは、現在のところ偽物が出回っていなく、他のものにも紛らわしいネーミングが付けられていることがないので、初めての方でも安心して購入することが出来るパワーストーンです。
また、似ているパワーストーンがあるとすれば、完全に抹茶色をしている「ドラゴンアイ(グリーンオパール)」のみで、ドラゴンアイは貴重な鉱物なので通常は混合されることはありません。
多くの色彩が楽しめるパワーストーンのカラーとして、ありそうでない「抹茶色」を楽しめるのは、やはりアイドクレースだけといっていいでしょう。
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アイドクレース(ベスビアナイト)について詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。 ⇒ アイドクレース(ベスビアナイト)|パワーストーン・天然石の意味辞典