中国の神話に”天の東西南北を司る神”である「四神(ししん)」というものがあります。
四神とは、青龍・白虎・朱雀・玄武のことをいい、これらのモチーフを描いたパワーストーンがあり、人気の高いものとなっています。
もちろん、これらを組合わせることで単に縁起がいいという理由で四神のパワーストーンを身につける方も多いですが、石にこれらの模様が刻まれる姿がカッコいいという理由で身につける方も非常に多いです。
パワーストーンでは「風水四神」というキーワードで検索するといっぱい出てきますが、主に水晶にレーザー加工や彫刻により、直接パワーストーンの表面に模様を刻んでいるものが一般的です。
彫刻によって刻まれた模様であるため、模様が消える心配がないのは嬉しいところですよね。
水晶以外にも、オニキスやラピスラズリなどに四神の模様を刻んだものも出回って、物によって模様のデザインも異なるので、現在では色や模様ともに楽しめるパワーストーンとなっています。
ここでは四神についてのお話をしていきたいと思います。
風水四神とは?
四神とは上記で書いた「青龍(せいりゅう)・白虎(びゃっこ)・朱雀(すざく)・玄武(げんぶ)」のことをいいます。
これらの名前は、ゲームや漫画など幅広いところで使用されたりするので、度々耳にする言葉かと思います。
これら四神はそれぞれ「良い方角」というのがあり、その方向に置くと縁起が良いと信じられてきました。
風水でいうと、気の流れを良くするといったところでしょう。
下記では四神それぞれを紹介していきます。
玄武(げんぶ)
玄武は「北方」を守護する神です。
玄武とは亀をモチーフにしたものですが、多くは亀と一緒に蛇が巻きついたように描かれていることが多いです。
この画像のデザインも、甲羅の上に伸びたものが蛇を描いたものであると判断できますね。
亀は長寿や不老不死の象徴、蛇は繁栄の象徴といわれるように「健康」「長寿」「繁栄」をもたらすとされています。
朱雀(すざく)
朱雀は「南方」を守護する神です。
神鳥、つまり「鳥」をモチーフに描かれています。
不死鳥(フェニックス)や鳳凰(ほうおう)と混合されることが多く、ゴージャスなデザインで描かれることが多いです。
火を操る神だといわれる朱雀は、天下太平の時だけ姿を現し最高の至福をもたらしてくれるといいます。
また、一家の運命の勢いが盛んである様を表す「家運隆盛」の象徴とされています。
青龍(せいりゅう)
青龍は「東方」を守護する神です。
呼んで字の如く「龍(ドラゴン)」をモチーフに描かれたものです。
よく龍は縁起のいいものとして描かれますが、中でも天に昇る描写は特に縁起がいいといわれます。
その上昇する様が、様々な運気の上昇に繋がるといわれているんですね。
一般的には、「金運」や「財運」、「仕事運」などによいとされていることから「成功の象徴」といわれています。
白虎(びゃっこ)
白虎は「西方」を守護する神です。
字を呼んでもう既にお分かりかと思いますが、白虎は「虎(タイガー)」をモチーフにしたものですね。
白虎(トラ)は、迫り来る”外敵”から身を守ることで「平穏」や「安らぎ」をもたらしてくれます。
また、平穏をもたらしてくれることで「家庭円満」や「夫婦円満」な関係を築くことができるといわれています。
四神の配置
四神を配置する場合は、上記で説明したことに当てはめてみれば分かりますね。
・玄武(げんぶ)=「北」
・朱雀(すざく)=「南」
・青龍(せいりゅう)=「東」
・白虎(びゃっこ)=「西」
このようになりますね。
上記の画像のように四神(水晶)を組合わせたブレスレットが多く出回っています。
このブレスレットに取り付けている四神の配置は何も考えずに無作為に取り付けていますが、もしデザインにこだわるのであれば方位磁石のように、上(北方)に玄武、下(南方)に朱雀、右(東方)に青龍、左(西方)に白虎となるよう作成するといいかもしれませんね。
四神には季節も決められている!
度々、四神には取り付ける「順番」ってないのかという質問をいただく場合があります。
基本的に順番というものは無いと思っていいのですが、もしあるとすれば四神の「季節順」で並べるのがいいでしょう。
四神にはそれぞれ季節が定められているのでその説明をします。
・青龍(せいりゅう)=「春」
・朱雀(すざく)=「夏」
・白虎(びゃっこ)=「秋」
・玄武(げんぶ)=「冬」
上記のようになります。
この順番は、人生を人間の「人生」を四季に例えています。
・青龍は「青春(せいしゅん)」で若年期
・朱雀は「朱夏(しゅか)」で壮年期
・白虎は「白秋(はくしゅう)」で熟年期
・玄武は「玄冬(げんとう)」で老年期
という風に人生に当てはめています。
もしアクセサリーを作るときに順番で迷ったら、この「人生の春夏秋冬」の順で並べてみるのもいいでしょう。
せっかく歴史ある意味合いを持つものなので、順番や配置にもこだわりたくなりますよね。