フローライトは多くの色彩を持つ鉱物ですが、一つの石に複数の色が入り込んだものがあることでも有名でパワーストーンアクセサリーとしても人気があります。
特に色彩の入り方が特徴的で、グラデーションを作るように規則正しく色が入り込んでいるものも多く存在しています。
ただでさえ綺麗で魅力的なパワーストーンですが、産地によって透明感や発色に違いがあることでも知られます。
標本として利用されるような最高品質のフローライトの産地は、アメリカのテネシー州にある「エルムウッド鉱山」が有名ですが、既に閉鉱しておりその後はごくわずかしか産出されることはないといわれています。
また、注目すべき産地はイギリス産のフローライトです。
ここで採れるフローライトは、紫外線によく反応し「蛍光現象」が強く現れるという特徴を持ちます。
ここではイギリスで産出される強力な蛍光現象を持ったフローライトについてのお話をしていきます。
イギリス産のフローライトは”極”蛍光を持つ!
フローライトは世界各国で産出される鉱物で、パワーストーンやジュエリーがお好きな方であればご存知の方も多い石ではないでしょうか。
中でも強力な蛍光現象を持つフローライトが産出されることで有名なのは、イギリスのロジャリー鉱山から産出されるものです。
ここで採れるフローライトは、エメラルドのような濃いグリーンの発色のものが有名です。
蛍光現象は「紫外線」を当てることで見られるので、太陽光でも幻想的な現象を見ることができるはずです。
特に、直射日光や日差しの強い日中なんかは紫外線に反応して濃い青色に変化することがあります。
透明度の高いものだと、美しいグリーン色とブルー色の発色が同時に楽しめる面白い鉱物でもあるのです。
また、この性質を生かしてルース状に加工されたジュエリーも出回っています。
見た目はプラジオライト(グリーンアメジスト)のような、ミントのような淡いグリーン色をしています。
それに紫外線を当てると、蛍光反応を起こし宝石全体が美しいブルー色に輝いて見えるのです。
宝石質となると良質のものが多く採れるロジャリー鉱山といえどかなり貴重なフローライト。
宝石の方やコレクターの方は、のどから手が出るほど手に入れたい存在ですね。