10月の誕生石で知られるオパールは見る角度を変えるたびに多くの異なる色彩を見せてくれる「遊色効果」があまりにも美しい鉱物です。
その美しいオパールを人工で完璧に再現したものがあります。
それが「京都オパール」と呼ばれる、日本が誇る技術が凝縮された人工オパールです。
ここでは京都オパールの魅力について説明していきます。
京都オパールとは?
京都オパールとは、「京セラ」が開発した人工オパールです。
つまり、日本(京都)から生まれた宝石なのです!
京セラ独自の宝石合成技術で、天然のオパールと同じ石英の粒子を使用して作られることで、成分は天然オパールと同じとなっているんです。
ゆえに、最高品質のオパールと同じ美しさがあります。
ここまで完璧なオパール特有の遊色効果を再現した製品は世界でも類がなく、現在の樹脂製品では真似ることが不可能だとされています。
また、多くのカラーバリエーションが用意されていてアクセサリーを作るとき一部分にだけでも京都オパールを使用すると、そのアクセサリー全体を引き立てる効果があります。
京都オパール全12色をご覧ください!
胡粉(ごふん)
一言でオパールとえば、このような姿のものを指す場合が多いです。
そのオパールのトップクオリティー並みの美しさが見られます。
刈谷(かりやす)
ボディー全体のカラーがオレンジ帯びているタイプです。
これに美しい遊色効果がキラキラと浮かび上がる姿は、夕焼けの綺麗な空のようにも思えます。
桜色(さくらいろ)
名の通り、桜の花びらを思わすような優しいピンクをしています。
優しいピンクが可愛らしくもあり、また遊色効果が高級感さえあります。
虹色(にじいろ)
虹色は全体的な色彩は、桜色よりも濃いピンク色をしています。
そこに浮かび上がる緑や青の遊色効果が合わさって、光の三原色ともいうべき色彩で、どんな色でも作ってしまいそうな存在感があります。
甚三紅(じんざもみ)
とにかく鮮やかなピンクいろの地が美しすぎます!
ハッキリと目立つピンクが欲しいという方はこのタイプがお勧めです。
杜若色(かきつばたいろ)
赤みのあるピンク~赤紫色をしているタイプです。
全体的に非常に明るいカラーであるため、ピンク~赤紫はもちろん目立ちますが、それに浮かび上がる遊色効果もよりハッキリと見えます。
唐紅花(からくれない)
非常に濃い赤が魅力的な京都オパールです。
青や緑の遊色効果の他、オレンジ色に見えるものも入ってとても色鮮やかです。
浅葱色(あさぎいろ)
全体的に優しいブルーが美しい京都オパールです。
まるで夕暮れ前の綺麗な空を見ているかのような不思議な気持ちにさせてくれます。
露草色(つゆくさいろ)
濃いブルーの地に、ハッキリと見える緑色の遊色効果が美しいタイプです。
ブルー、グリーンの2色のカラーがとても美しいですよ。
千歳緑(ちとせみどり)
ブルーグリーンの地に様々な色の遊色効果が入った神秘的カラーの京都オパールです。
青、緑、赤、オレンジ、ピンクなどの遊色効果がハッキリと見られる姿は素晴らしいとしかいいようがありません!
瑠璃色(るりいろ)
高品質のサファイアのような深い蒼が美しい京都オパールです。
その地に浮かび上がる遊色効果は、エメラルドグリーンのような色彩の緑が見られます。
百塩茶(ももしおちゃ)
天然オパールでいう「ブラックオパール」を再現したような京都オパールです。
ブラックオパールでは「赤」の遊色効果が多いと珍しく希少とされていますが、このタイプの京都オパールでは全体的にハッキリと見られますね!
まさに最高級ブラックオパールというべき姿が楽しめます。
様々な製品に京都オパールが採用されている!
最高級オパールを手軽に楽しめる存在ともいえる京都オパールですが、アクセサリーなどの装飾品だけじゃなく他の分野にも多く採用されている製品なのです。
興味深いのは、高級ブランド車「レクサス」のアナログ時計の文字盤に京都オパールが採用されたことです。
鉱物など宝石と呼ばれるようなものは高級時計やファッションの分野など様々なところで使われることがありますが、人工石が高級ブランドに採用されるのはすごいことだと思います。
日本の技術の高さを改めて実感させてくれます。
また、身近なものではスマホの画面につける保護フィルムにも、京都オパールのキラキラしたものが入った製品があります。
他にも、ネイルや扇子にまでと幅広く京都オパールが採用されています。
最後に
京都オパールは、人工オパールではありますが「天然オパールと成分が同じで作られる」ため見た目は本物最高品質オパールという素晴らしいものです。
値段は決して安いものではありませんが、同品質のオパールと比べれば格段に安く楽しめるのもです。
例えば、紹介した画像に写っている京都オパールは5mmサイズと小さいものですが、とっても色鮮やかで存在感がありますよね。
ちなみに価格でいうと1粒400円前後といったとこです。
本物オパールは高価な石なので、同じような姿のものだとまずこの値段では買えません。
まあ、このあたりは100%本物がいいという方と、人工品でもいいという方で分かれると思いますが。。。
ともあれ、多くの色彩が揃っている京都オパールですから、ハンドメイドでアクセサリーを作る際に自分の好きなカラーを一つでも取り付けるだけでお気に入りのアクセサリーが作れますよ。
ここまで完璧なカラーを再現した人工オパールですから、今後ますます人気が出てくることでしょう。