私たちの食生活に欠かせない食べ物の「卵」。
どこの家庭でも普通にある見慣れた食材ですが、改めてよく見てみるとコロンとしてとても可愛らしい形をしていますね。
この卵って栄養面ではどんなものが入っているのかは良く分からなくても「体に良いもの」ということはイメージできますよね。
小さい頃から、卵は体にいいからと料理でよく食べた方もいるかと思います。
また、健康維持のために1日1個~2個食べるといいという話も有名ですね。
では、この卵には具体的にどのような栄養素が入っているのでしょうか。
卵は栄養の宝庫
卵で注目すべき栄養素はアミノ酸です。
私たちに必要不可欠なアミノ酸は9種類存在し、これを必須アミノ酸といいます。
卵にはこの必須アミノ酸がすべてバランスよく含まれているのです。
私たち人間にとっての必須アミノ酸とは「ロイシン」「イソロイシン」「バリン」「トレオニン」「リシン」「トリプトファン」「メチオニン」「ヒスチジン」「フェニルアラニン」の9種。
このアミノ酸のバランスを数値化した「アミノ酸スコア」というものがあり、なんと卵はアミノ酸スコアが最高得点の「100」に位置する食材なのです。
つまり、たった1種類の食材だけで必須アミノ酸を全て、バランスよく摂取することができてしまうのです。
ちなみに、必須アミノ酸を摂取すると、主に「免疫力」を高めてくれます。
体力が低下ぎみ、風を引きやすいという方は、必須アミノ酸の摂取量が少ないかもしれませんね。
毎日の食事のどこかに、卵を1個取り入れるだけでも、健康維持に効果があります。
完全栄養食といわれる理由
卵は栄養価が高い食材であることから、「完全栄養食」なんてなんだか凄い名前で呼ばれることもあります。
完全栄養食と呼ばれる理由は、「ビタミンC」と「食物繊維」を除く全ての栄養素が入っているからです。
また、これに加えて必須アミノ酸も全て、バランスよく含んでいる食材のため、まさに「完全栄養食」としかいいようがありません。
こんなに良い食材なら、毎日積極的に食べたほうが絶対にいいですよね!
コレステロールについて
卵はコレステロールが高いから1日2個まで、などという話は有名ですよね。
コレステロール値が上昇すると「動脈硬化」のリスクが高まるといわれています。
実は、卵を食べるとコレステロール値が高くなるということが言われたのは、昔行った実験の結果からだそうです。
もう100年以上も前の実験になるのですが、ロシアで兎に卵を食べさせたところ、血中のコレステロール値が上昇したため、卵はコレステロール値を上昇させると結論付けたそうです。
そして、そのことが広まったため、コレステロール上昇というイメージが強くある食材となってしまったのだそうです。
ですが、兎は草食動物で、人間の食事とは全くことなる生き物です。
人が毎日卵を食べてもコレステロール値にほぼ影響しないという実験結果も出ています。
ですので、現在は「何個食べても問題ない派」と「1日2個(くらい)派」の2つに分かれています。
コレステロール値が高い方は気にしたほうがいいかもしれませんが、特に異常が無い方はそれほど気にするものでもないといえます。
とはいえ、体にいいからといって、どんなものでも食べすぎは絶対にNGですよね。