私は現在、一日中パソコンの前に座って作業をすることが多くなりました。
いわゆる「デスクワーク」というやつと同じですね。
一日中パソコンに向かって画面を見ていると、目の疲れから始まり、やがて頭痛に悩まされることもしばしばあります。
ひどいときには肩こりなんかも起こしたり・・・。
こうやってデスクワークの人がなりやすい症状(主に頭痛)を「緊張型頭痛」といいます。
一度引き起こしてしまうと、仕事が手に付かないほどの辛い症状なんですよね。。。
では、この緊張型頭痛とはどんな症状なのでしょうか。
また、原因と対策について説明していきます。
緊張型頭痛とは
名前に「緊張」とあるように、ギューっと締め付けられるような痛みが特徴で、症状がひどいときは数日に渡って長引くこともあります。
原因は主に、無理な姿勢を続けていることや、神経をすり減らすような緊張状態・ストレスによって引き起こされます。
例えば、新入社員でデスクワークをする時を考えてみてください。
これから先輩方を前に、まさか家にいるようにダラ~っとだらしない格好で椅子に座ることなんて無いですよね。
背筋をピーンとし、それを何時間も続けるという状況を経験した方もデスクワークをしている方の中には多いはずです。
周りから見ると確かに「よく見える」となりますが、その姿勢を長い時間続けるのは正直キツイく、これは”無理な姿勢”を続けているということにもなります。
当然そのような姿勢を続けていたら、ストレスも溜まってしまいますよね。
デスクワークをしていて頭痛や肩コリなんかを感じる肩は、まさに典型的な緊張型頭痛の可能性が高いです。
逆に、前かがみになってのパソコンの操作も要注意!
楽に感じるかもしれませんが、「不自然な姿勢」は身体にとって良くなく、筋肉を緊張させる原因となります。
また、職場や人間関係でのストレスの原因の一つとされています。
ストレス自体が、身体の筋肉、そして神経を緊張させて頭痛の引き金となるのです。
この緊張型頭痛には2種類あって、たまにしか頭痛を感じない「反復性緊張型頭痛」と、ほぼ毎日、しかも数日に渡って頭痛が続く「慢性緊張型頭痛」があります。
頭痛がたまにしか感じないか、毎日続くかでどちらに当たるか分かります。
緊張型頭痛の主な症状とは?
緊張型頭痛は締め付けられるような痛みで、よくヘルメットを被っているような感じと表現されます。
そしてこのような締め付ける痛みが毎日続くのが特徴です。
頭全体的が締め付けられるような痛みで、しかも毎日続けばそれはほぼ間違いなく緊張型頭痛でしょう。
また、特徴としては動くと痛みが軽減されることがあります。
しかし、ひどいときは何か作業するのがやっとで、場合によっては横になっていないと辛いということもあります。
頭以外にも、主に肩と首にコリの症状が出ます。
時に、めまいのような感覚を伴うことも。。。
どうして「頭痛」という症状になるのか?
緊張型頭痛は、筋肉(背中や首、肩、そして頭にかけて)が緊張することで起こります。
筋肉が緊張すると、血流が悪くなります。
そして血流が悪くなると、筋肉の中に老廃物が溜まっていきます。
老廃物が筋肉に溜まると周囲の神経を刺激して、締め付けられるような頭痛やコリの症状が出るのです。
怖いのは、精神的なストレスからくる頭痛です。
精神からくるストレスは、筋肉に緊張が高まっていない状態でも頭痛を引き起こすことがよくあるそうです。
これは、神経そのものの緊張が長く続くことで脳のコントロール機能が効かなくなり、緊張していない状態でも頭痛を引き起こすからだといわれています。
緊張型頭痛の対処法
上記で、緊張型頭痛には2種類あると書きましたね。
まず、たまに痛みがくる反復性緊張型頭痛の場合は、マッサージや運動をして筋肉の緊張をほぐし、血行をよくすることで改善されることがほとんどです。
場合によっては鎮痛剤を服用すると、痛みを和らげることが出来ます。
問題は、痛みが数日間も続く慢性緊張型頭痛です。
こちらは厄介なことに鎮痛剤を服用してもそれほど効果が見られません。
とはいっても、頭痛がひどく耐えられないという場合には鎮痛剤を飲めば効果はあります。
しかし、痛くなったらすぐ飲むというのを毎日繰り返していると、今度は薬物乱用頭痛(薬の飲みすぎで毎日のように頭痛が起こる状態)を引き起こす恐れがあります。
慢性緊張型頭痛の場合は、頭痛がひどい場合は鎮痛剤に頼ってもいいですが、基本的にはストレスを感じない環境、適度な運動をして筋肉の緊張をほぐすなどして、より伸び伸びとしていられる習慣をつけて長期的に治すことが望ましいです。
最後に
主にデスクワークの方に多い緊張型頭痛ですが、「筋肉の緊張」からくるこの頭痛は誰にでも起こりうるものでもあります。
筋肉の緊張やストレスは、そのまま頭痛に直結してしまうんですね。
頭痛が起こったからといってすぐに鎮痛剤を飲んでも、身体の緊張やストレスがほぐれる訳ではないので解決にはならないのです。
緊張型頭痛を引き起こさないためにも、日ごろから軽い運動やストレッチ、気分転換やリラックスをもたらすような習慣を身につけることが大切です。