11月の誕生石として有名なパワーストーンのシトリン。
黄色の色彩に透き通るような透明度をもつ美しい姿をしています。
誕生石に指定されているだけに以前からパワーストーンの中でも人気が高く、様々なアクセサリーの一部にも使用されているものが流通しています。
太陽の様に明るい色彩で、身につける箇所をお洒落に演出してくれるシトリンはファッションとしてもかなりの人気を誇っています。
このページでは、シトリンについて詳しく説明していきます。
シトリンについて
シトリンは和名を黄水晶と呼び、水晶(クォーツ)に属する一種で透明度のある黄色のものを指します。
黄色い色彩が濃かったり薄かったり、クラック(ひび)など一つ一つ異なる姿を見せてくれるのがシトリンの魅力といえるでしょう。
パワーストーンではポピュラーな存在のシトリンですが、実は100%天然による黄色の発色は非常に珍しく、市場に出回るのは稀だといわれています。
シトリンの黄色い発色原因は鉄分によるもので、市場に出回っているほとんどのものがアメジストを加熱処理して色を黄色に変えたものとなっています。
つまり自然界のシトリンとは、もとはアメジストなのです。
アメジストが自然界の地熱などで熱せられて黄色に変色したものこそ、天然のシトリンです。
このことからアメトリンというアメジストとシトリンが合わさった石が存在することも納得できます。
また、クォーツが自然界の放射線の影響を受けて黄色になることもあります。
もちろん自然界でできたものであれば、これも立派な天然のシトリンです。
この放射線の影響を利用して、水晶に放射線照射という加工を施して構造そのものを変えて黄色に見せる技術もあります。
この加工がされたシトリンは、クラック(ひび)が一切無い綺麗な姿をしているのが特徴です。
一方、アメジストを加熱したものは天然特有のクラック(ひび)やインクルージョン(曇り)が入っているものが多く、鮮やかで強みのある黄色の色彩が特徴です。
アメジストは自然界に存在するものを産出したものがほとんどですから、当然、天然由来のクラック(ひび)が多く見られます。
そのアメジストを加熱処理したものであれば、上記の画像のようにクラックが見られる姿となり、これこそが放射線照射がされていない証となるといってよいでしょう。
100%天然のシトリンとは、アメジストが地球の地熱や何らかの自然現象による熱によって変色した結果、黄色になったものを指します。
この現象を再現した、人工による「天然のアメジストに熱処理を施し黄色にする」という加工をしたものは、100%天然のものとほとんど価値が変わらないといいます。
なぜなら、どちらも天然のアメジストに熱が加わって黄色になるという、同じ過程で作られているからです。
ただ、地熱による変色と、人工的に変色では、やはり地熱による変色と言ったほうが聞こえがいいですよね。
一つ知っておいていただきたいのが、100%天然のシトリンは市場に出回っていること自体が稀で、ましてやビーズ状に加工かれることはないということです。
出回るとしたら、原石くらいでしょうか。
ですので、ビーズ状など加工品のシトリンから、より天然の姿を味わえるものを選ぶ場合は、上記の画像のようにアメジストに熱処理を施して黄色に変色させたシトリンを選ぶこととなるでしょう。
クラックが天然のアメジストを加熱した本来のシトリンの姿なのですが、このクラック(ひび)と聞いたらなんだか壊れやすかったりするマイナスのイメージがあるのではないでしょうか。
確かにヒビであることは間違いないので、硬度に若干の弱さをもたらしているかもしれません。
しかし、私自身、実際に身につけてみて問題と思った点はありません。
それどころか、光が当たると虹色に輝いて見えたり、とても美しい姿が楽しめるので、クラックがほどよく入ったパワーストーンは重宝しています。
そのことから、人工的に超音波などを用いてわざとクラックを入れる加工を施す石だってあるくらいですから。
シトリンの流通量は多く、ショップによって様々な姿や色彩のシトリンを見られるはずです。
ひとつのパワーストーンで多くのバリエーションがあると、選ぶ楽しさがあっていいですね。
シトリン意味・歴史
シトリンの石言葉
- 商売繁盛
- 富
- 幸運
- 金運
- 財運
- 明るさ
- 元気
シトリンの歴史・伝説
シトリンという名前の由来は、この石の色彩が柑橘類のシトエンという果物に似ていたことからこの名前で呼ばれるようになりました。
シトリンは、水晶(クォーツ)に属する鉱物の一種で、透明度をもつ黄色の発色をしたものをそう呼びます。
クォーツが黄色になる原因として、まずひとつは同じクォーツのグループに属するアメジストが地熱などで熱せられて中に含まれる鉄分が変化して黄色になったもの。
もう一つは、水晶が放射線の影響を受けることによって鉱物の構造そのものが変化して黄色に見えるもの。
以上が自然界でできるシトリンです。
鉱物学が進んでいない頃は、トパーズと間違われていた鉱物です。
シトリントパーズという言葉がありますが、実際にシトリンをトパーズと表記し販売されていた時代もありました。
ですが、シトリンとトパーズは別の鉱物です。
トパーズにも負けない美しい姿が人々を魅了し、中世ヨーロッパでは特に階級の高い人が愛した宝石だと伝えられています。
現在では、トパーズに並んで11月の誕生石として有名です。
シトリンによるヒーリング効果やエネルギー
- 商売繁盛のお守り
- 起業や独立を目指す
- 金運や財運のお守り
- ポジティブな気持ちになりたい
シトリンこんな方におすすめ!
シトリンは太陽のように明るいエネルギーを持つパワーストーンです。
沈んだ気持ちやマイナス思考、ネガティブな気持ちなどを払い除けて明るいエネルギーを呼び込み、ポジティブな気持ちでいられるようサポートしてくれるでしょう。
また、富や幸運も呼び込んでくれることから「商売繁盛」の石であると古くから利用されていたパワーストーンでもあります。
なので、商売繁盛や起業・独立を成功させるための幸運のお守りとしてオススメです。
また、ネガティブになりやすかったり悩み事が多いかたにもいい影響を与えてくれるでしょう。
シトリンの浄化・お手入れ方法
クラスター
さざれ石 |
太陽光
(日光浴) |
月光
(月光浴) |
塩 | 水 | セージ |
○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
紫外線に弱い性質があり、退色の原因になることがありますので太陽光での浄化は控えましょう。
硬度が高いパワーストーンなので、アクセサリーなどは安心して身につけることができます。
シトリンの鉱物データ
英名 | citrine(しとりん) |
和名 | 黄水晶(きすいしょう) |
主な産出地 | ブラジル、インドなど |
主な色彩 | 黄色 |
モース硬度 | 7 |
比重 | 2.65 |
光の屈折率 | 1.54~1.56 |
組成・構成 | SiO2 |
結晶系 | 六方晶系 |
へき開性 | なし |
シトリンとの効果的な組み合わせ
シトリンを使用した効果的な組み合わせ一覧表です。
シトリン + ペリドット |
|
シトリン + タイガーアイ |
|
シトリン + サンストーン |
「シトリン」取り扱い商品一覧
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