多くの方が口を揃えて云います。「犬は家族の一員です」。
つまり愛犬自体が可愛い子供同然なのです。
飼い主と犬は深い愛情と強いきずなで結ばれています。
それでは、実際の子供の成長に犬はどのような影響を及ぼすのでしょうか。
一般的に犬が子供に与える良い影響は数多くあると云われています。
身体の健康に関する影響、情緒的な面への影響、脳の発達に関する影響などです。
今回は犬が子供の成長にどうかかわっていくのかについてお話をしていきます。
健康面に与える影響
犬を飼うと必ずの日課になるのが朝夕の散歩です。
これが親の役割になってしまうと意味を為さないのですが、子供をしっかりかかわらせることで、子供の身体は健康的になります。
最近はソーシャルゲームなどに夢中になり外に出て遊ぶ子供も少なくなっています。
結果、運動不足になっている子供も多いようです。
犬との散歩は生活習慣を改善し、運動不足を解消します。
子供の体力は向上し、健康的な効果にもつながりますね。
免疫力やアレルギーについて
犬を飼うとアレルギーになりやすいという誤解があります。
しかし実際に犬を飼っている家庭の子供は免疫力が付き、感染症や呼吸器官に関する病気にかかりにくくなるそうです。
犬と幼いころからかかわることで、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギーの発症率が30%に留まります。これは子供の体が犬との生活で強くなったことを証明しています。
人間は1歳から4歳までが、免疫やアレルギー物質を作る活発な時期で、この年ごろから犬と触れ合わせることが重要です。
情緒的な面に与える影響
動物を飼うことで子供は命の大切さを実感することになります。
これは犬に限ったことではありません。
亀でもメダカでも金魚でも同じことがいえます。
しかし他の動物と犬が圧倒的に異なる点があります。
それは犬には無償の愛を子供や飼い主に与えてくれることです。
その影響で子供は優しい気持ちになり、感情豊かに育っていくことになります。
特に思春期の難しい時期には効果抜群です。
犬は子供に思春期など全く気にせずに全力で愛情をぶつけてきます。
それが子供の屈折した心を解きほぐしてくれるのです。
親にはできない絶大なフォローを犬がしてくれることになります。
また犬と一緒に遊ぶことで表情筋も鍛えられます。
子供が表情の豊かな人間に育っていくことにも一役買ってくれるのです。
また、家族のなかで犬にかかわる役割分担をしっかりと決めることによって、子供に責任感がつきます。
脳の発達面に与える影響
子供は幼いころから犬に本を読んであげたい気持ちになるそうです。
これによって実際に犬を飼っている家庭の子供は文字を覚える割合が高まります。
これが脳の発達に良い影響を与え、子供の学力が向上します。
また、散歩のときなどにいろいろな人間に話しかけられたりすることで社交性も身についてきます。
現代社会で重要視されてきているコミュニケーション能力を高めることにもなるのです。
まとめ
このように犬が子供の発育に大きな影響を与えるのは間違いありません。
子供の頃に犬を飼っていたことで優しい心の持ち主となり、それがやがて社会に出たときに大きな意味を持ってきます。
他人を思いやれる人間、他人に優しくなれる人間は社会に受け入れられやすいです。
犬を飼っていて子供の人生が大きく変わったと強く感じるのは、当の子供本人なのかもしれません。
子供の頃に犬を飼っていなければ全く別の人生を歩んでいただろうと語る方も多くいらっしゃいます。
規則正しい犬との生活、そして犬が持つ無償の愛の力は子供にも大人にも大きな影響を与えるのです。
これは犬だけがもつ貴重な力なのかもしれませんね。