黄緑色に光輝く美しいパワーストーンのペリドットは8月の誕生石として有名な石です。
日本での認知度も非常に高い石でジュエリーとしても高い人気があります。
和名を橄欖石(かんらんせき)といい、学生時代に理科の教科書に登場していたのをふと思い出し、今こうしてその石のことについて記事を書いたり、実際にペリドットのアクセサリーを手にとって販売していたりしているのは、なんだか不思議な気持ちです。
このページでは、ペリドットについて詳しく説明していきます。
ペリドットについて
ペリドットはマントルを構成する主成分であるとされている鉱物です。
人類がまだ見ぬマントル部分は、実際に辿り着くことができればそこは巨大な宝石の宝箱といわれています。
そのほとんどがペリドットで埋め尽くされているであろうとされているのです。
実はペリドットという鉱物はどこにでもある大して珍しくない鉱物なのですが、それは微細でごく小さいものに限っての話です。
しかし、大きな結晶となると話は別になります。
現在出回っているパワーストーンのビーズだと、4mm以下の小さいものであれば比較的安価なものが多くあります。
6mmになると一気に値段が跳ね上がり、8mm以上のものはさらに高価な値がつきます。
ペリドットは、6mm以上になると1mm単位で大きさが変わるだけで値段が急激に跳ね上がる、値幅率が非常に大きいパワーストーンです。
それほど大きいペリドットは貴重ということが分かりますよね!
市場に出回っているペリドットの品質は、わりと安定していることが多く天然石特有のクラック(ひび)が見た目をより美しくしてくれています。
小さく細かい黒い内包物を若干含むものもあります。
ペリドットの美しい黄緑色の発色は主に鉄を多く含むことと、その他にマグネシウムやニッケルを含むことでこのような色彩を作り出しています。
光が差込むと鉱物の中でその光が2重になったり、2つの光が他の方向へ進んだりする複屈折率が大きいため微量の光でも輝いて見えるのが特徴です。
その輝きは、イブニングエメラルドと称されるほどです。
ペリドットは少しの光でも輝く性質を持つことから、夜会などでも大活躍してくれるパワーストーンとして有名です。
パワーストーンとして出回っているペリドットのほとんどはクラック(ひび)が見られるものが多いです。
このクラックが多い少ないのと、黒っぽい不純物(内包物)の有無でグレードが決まります。
もちろん、綺麗な黄緑色をしていることが高グレードの条件ではありますが、実は発色自体にはあまり差がなく、色彩の濃い薄いは内包する不純物の含有量に影響しているといえます。
上記の画像のペリドットは、強い光に当てて撮影しました。
内部から光り輝いているような、非常に明るいエメラルドグリーンに輝いている部分が所々に見られます。
色彩は緑色というよりは、名前の由来でもある「オリーブ色」であることが画像からハッキリと分かりますね。
明るい緑色や黄緑色のパワーストーンをお探しの方、お好きな方には是非おすすめです。
ペリドットの意味・歴史
ペリドットの石言葉
- 夫婦和合
- 家庭円満
- 積極性
- 明るさ
- 邪気払い
ペリドットの歴史・伝説
ペリドットの名前の由来は明らかになっていませんが、アラビア語が由来になっているのではないかといわれています。
ただし、アラビア語の何を指す言葉からペリドットという名前が付けられたのかまでは分かっていません。
ペリドットという名前は宝石の名前で、正確にはオリビンという鉱物に分類されます。
このオリビンという名前はオリーブのような色だったことから付けられた名前です。
和名の橄欖石(かんらんせき)はオリーブと良く似たカンラン科の植物から付けられた名前ですが、当時はオリーブと間違われて付けられ、現在でも橄欖石の名前が使われています。
ただオリーブはカンランと良く似ているため、オリーブを当て字で「橄欖」と書くことがあることからあながち間違いではないように思います。
ペリドットの歴史は古く、世界中で利用されていた鉱物であることが分かっています。
特に古いのは古代エジプト時代のことで、この時代にエジプトで高級なペリドットが採れていたという記録が残っています。
そしてこの時代の人々は、ペリドットを太陽の破片の一部と考え「太陽の神」と崇め大切にしていたそうです。
ペリドット特有の複屈折率など光り輝いて見える姿が、太陽の破片が地上にもたらされたものだと当時の人々は考えたのでしょう。
近年で隕石を調べたところ、隕石の一部にペリドットを含んでいたことが確認されています。
宇宙から地上に来ることもあるペリドットは伝説とどこか合致するところもありますね。
そしてエジプトといえばエジプト神話に登場する「太陽神ラー」で有名です。
ペリドットには太陽神ラーが宿り、危険や災いから身を守ってくれると信じられていたそうです。
ペリドットはエメラルドと見間違えるくらいの美しさや輝きを持っていて、薄暗い場所でも少量の光で輝く性質を持つことから「イブニング・エメラルド」という別名を持ちます。
ペリドットを探す時は日中では輝きが眩しすぎて逆に発見が難しいといわれ、夕暮れや夜のうちにペリドットのある場所を探しておいて、明るくなってから産出作業をすることが実際にあったそうです。
かつてトパーズと間違われていた鉱物で知られ、古代ギリシア時代~古代ローマ時代の人々はペリドットをトパーズと呼んでいたという記録があります。
このトパーズがペリドットと間違われて産出されていた島がトパジオス島といわれる伝説の島です。
霧などで視界が遮られて島の発見が困難でなかなか見つけられないことが伝説の島と呼ばれる所以です。
トバジオス島は、現在はザバルガット島と呼ばれ英名でセント・ジョーンズ島という高品質のペリドットを3500年以上にもわたって産出し続けた島で有名です。
ペリドットは硬度は高い鉱物なのですが、結晶部分に沿って割れやすい性質がある、もろく壊れやすい性質があります。
上記の話の、「なかなか見つけられない」伝説の島と、やっと見つけても大切にしないと壊れてしまう「もろく儚いもの」というのが我々人間では生涯大切なパートナーとの関係を連想させます。
そのことから、ペリドットを大切にすると夫婦和合のよいお守りになるといわれ、現在でも「夫婦和合」という意味を強く持つパワーストーンで有名です。
現在ではサードオニキスと並んで8月の誕生石でも有名なパワーストーンです。
ペリドットによるヒーリング効果やエネルギー
- 夫婦和合のお守り
- 太陽のようなポジティブで明るいエネルギーを呼び込む
- 積極性や行動力をアップ
- 負のオーラを取り入れない邪気払いのお守りに
ペリドットはこんな方におすすめ!
ペリドットは「太陽の石」と呼ばれることもあるほど、強力なプラスのエネルギーで満ち溢れたパワーストーンです。
どんなにネガティブな思考に陥ってしまっても、それをポジティブな発想を変換して物事を全く違う方向から見れるようになるようサポートしてくれるでしょう。
また、明るさや積極性を養い行動力ある人間になれるようサポートしてくれるパワーストーンでもあるので、今まで手付かずだったことや新しいことをドンドンこなしていくことができるようになるでしょう。
夫婦和合のパワーストーンとしてあまりにも有名なパワーストーンなので、恋人同士や夫婦で身につけるペアアクセサリーとしてもオススメです。
また、8月の誕生石でもあるので自分の誕生月のパワーストーンを守護石として身に付けるのもいいですね!
ペリドットの浄化・お手入れ方法
クラスター
さざれ石 |
太陽光
(日光浴) |
月光
(月光浴) |
塩 | 水 | セージ |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
全ての浄化に適しています。
硬度が高いパワーストーンですが、衝撃に弱い性質があるので取り扱いには注意が必要です。
ペリドットの鉱物データ
英名 | peridot(ペリドット) |
和名 | 橄欖石(かんらんせき) |
主な産出地 | アメリカ、オーストラリア、パキスタン、 ミャンマー、メキシコなど |
主な色彩 |
黄緑色、緑色 |
モース硬度 | 6.5~7 |
比重 | 3.22~3.45 |
光の屈折率 | 1.64~1.69 |
組成・構成 | Mg2Fe2SiO4 |
結晶系 | 斜方晶系 |
へき開性 | 不明瞭 |
その他 | 8月の誕生石 |
ペリドットとの効果的な組み合わせ
ペリドットを使用した効果的な組み合わせ一覧表です。
ペリドット + サードオニキス |
|
ペリドット + ルビー |
「ペリドット」取り扱い商品一覧
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