紅葉シーズンになると、道端に落ちている羽付の種ってよく落ちていますよね!?
投げるとクルクル回りながら降下していく、まさに天然のタケコプターというべき存在。
サムネイルの画像(↑の画像)のような形をした種を拾って、投げて遊んだことのある方も多いのではないでしょうか。
私も小さいときに見つけては投げて遊んでいたものです(笑
でも、この「種?」がなんなのか知らなかったし、特に調べたりもしませんでした。
ただクルクル回って落ちる面白いものとしか思っていませんでしたが、毎年見かけるこの種を今になって「何の種なんだろう?」と思ったので、ちょっと調べてみることにしました。
あのクルクル回る種は「楓(かえで)」の仲間の種子
楓(かえで)という名前はよく聞きますが、どんな植物なのかピンとこない方もおおいのではないでしょうか?
イロハモミジ(もみじ)といえば、分かる方も多いと思います。
最初は綺麗なグリーン色をしていますが、紅葉シーズンでは真っ赤に染まる美しい植物でもありますね!
特に公園なんかではイロハモミジやトウカエデといった品種のものが盛んに植えられており、公園でよく遊んだことのある方ならほとんどの方が見たことがあるものだと思います。
季節が移り変わっていく様子を、目で見て実感できるのも楓の素晴らしいところですよね。
楓の種子について
楓(かえで)の仲間の種子は、画像のように左右2個くっついた「鳥が羽を広げた」ような姿をしています。
動くことができない植物は、子孫を残すために種に様々な工夫をしているんですね。
くっ付き虫といわれる「オオオナモミ」の種は動物にくっ付いて遠くまで運んでもらったり、「センダン」という植物は鳥に種子を食べさせて、フンで種子の部分を遠くまで運んでもらいます。
楓の種子は、プロペラをつけることで落下速度を大幅に減少させ、少しでも遠くに種子を運ぶという”戦略”からこのような姿をしているんですね。
子供の頃は何度も上に投げて、クルクル回る様子を楽しんだものです。
もしかしたら、遊ばれながらさらに遠くに運んでもらうのも戦略のうち!?
なんて思ってしまったり(笑
同じくプロペラを持つ種子としては「ツクバネ」、「ユリノキ」、「カラハナソウ」などがあります。
特にツクバネの種子はプロペラ部分が4つあって、ヘリコプターが飛んでいるみたいで面白いです。
秋になると、このような様々な面白い種子が落ちていたりするので、散歩がてら種子を見つけて飛び方をじっくりと観察してみるのも面白いかもしれませんね。