ブラジリアナイトは、20世紀に入ってから発見された新しい鉱物です。
色彩は主に黄緑色のものが多く、宝石として出回っているものでは透明度の高い黄色のものまで存在しています。
発見されて間もない鉱物にも関わらず、あまりの人気と希少性から、既に絶産の危機にあるともいわれています。
ここでは、ブラジリアナイトについて詳しく説明していきます。
ブラジリアナイトについて
ブラジリアナイトは、ナトリウムとアルミニウムからなるリン酸塩鉱物の一種です。
黄緑色の色彩が美しく、高い透明度を持つ鉱物でも知られています。
結晶が見事な柱状を形成するため、ブラジリアナイトの原石はとても人気が高いです。
鉱物コレクターであれば絶対に手に入れたい一品であることは間違いないでしょう。
ブラジリアナイトの特徴としては、硬度があまり高くなく傷つきやすい性質があります。
そして何よりも希少性が高い鉱物であるということ。
上記の理由から、パワーストーンのようにビーズ状などに加工されることはほとんど無く、主に原石や宝石質のものはルースとして出回ります。
発見が比較的新しい鉱物であるにも関わらず、すでにブラジリアナイトが産出されている鉱山からは、良質なものが採れにくくなっているそうです。
そのため、市場では価格が高騰する一方となっているのです。
あまり出回っていない貴重な鉱物ですが、だからこそ鉱物がお好きな方は手に入れておきたい存在ですよね。
ブラジリアナイトの意味・歴史
ブラジリアナイトの石言葉
- 爽快
- 癒し
- 集中力
ブラジリアナイトの歴史・伝説
ブラジリアナイトは、1944年にブラジルのミナスジェライス州で発見された比較的新しい鉱物です。
実は1944年の最初に発見されたものは、既にあるクリソベリルという鉱物だと思われていたため、この時は新しい鉱物だとは思わなかったそうです。
しかし、クリソベリルをよく知る人がこの鉱物を目にしたときに、クリソベリルとは異なる点があることに気がつきます。
まさに目利きのプロとはこのことですね。
そしてその鉱物をアメリカ自然史博物館の博士に見せたところ、クリソベリルとは異なる成分であることを突き止めます。
つまり、クリソベリルではなく全く新しい鉱物の可能性があるということが分かった瞬間でもあったのですね。
この鉱物をクリソベリルでないと見抜いた博士は「フレデリック・ポー氏」という人物で、鉱物に入る傷やクラック(ひび)の多さ、艶(つや)などから、瞬時にクリソベリルではないと見抜いたというエピソードがあります。
専門の鉱物を知り尽くした目利きの達人たちにより、翌年の1945年に新鉱物として認定されます。
そして、発見地であるブラジルの名を取り「ブラジリアナイト」と命名したのです。
ブラジリアナイトの発見は「20世紀最大の発見」と称されるようになります。
20世紀最大の発見といえば、タンザナイトがあまりにも有名ですが、タンザナイトと肩を並べる存在であることから、タンザナイト、ブラジリアナイト、シンハライトの3鉱物を「20世紀の三大宝石」として扱われています。
ブラジリアナイトのヒーリング効果やエネルギー
- すっきりとした爽快感
- リラックス気分、癒しの効果
ブラジリアナイトはこんな方におすすめ!
ブラジリアナイトは、強力な癒しのエネルギーを秘めたパワーストーンだといわれます。
仕事や日常など疲れを感じている方や、疲れが溜まっていている方などに非常に有効なパワーストーンだといえます。
また、気持ちのよい朝のようなスッキリとした爽快感をもたらしてくれるパワーストーンともいわれるので、ストレス解消にもいい影響があるといえます。
ブラジリアナイトの浄化・お手入れ方法
クラスター
さざれ石 |
太陽光
(日光浴) |
月光
(月光浴) |
塩 | 水 | セージ |
○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
低温や高温による変色の恐れがあります。
太陽光は温度上昇による変色を招く恐れがあるので、日光浴での浄化はNGです。
温度が高くなる夏場や、寒くなる冬では保管に注意しなくてはいけない場合もあります。
また、紫外線による退色の恐れがあります。
長時間、太陽光のあたる場所に置かないよう注意が必要です。
硬度があまり高くなく、傷つきやすい性質があります。
衝撃には十分な注意が必要です。
ブラジリアナイトの鉱物データ
英名 | brazillianite(ブラジリアナイト) |
和名 |
ブラジル石 |
主な産出地 |
ブラジル、アメリカなど |
主な色彩 |
黄色、黄緑色 |
モース硬度 | 5.5 |
比重 | 2.96~3.00 |
光の屈折率 | 1.60~1.62 |
組成・構成 |
NaAl3[(OH)2|PO4]2 |
結晶系 | 単斜晶系 |
へき開性 |
1方向に完全 |