目覚めるようなグリーン色が特徴のピーマン。
栄養価も高いため、なにかと料理に使うことも多い食材ですよね。
このピーマンですが、切り方で「食感」に違いがあることをご存知でしょうか。
食感というのは、野菜特有のシャキシャキ感のことです。
切り方次第で、このシャキシャキ感を残すか、少なくすることが可能なのですが、以下で具体的に説明していきます。
ピーマンの食感は繊維にあり
まず、ピーマンの繊維の方向ですが、上記の写真の赤線のように「縦(たて)方向」となっています。
この繊維を残すか、傷つけるかで食感に違いが出るのです。
繊維に沿って切る
縦方向に切る、つまり繊維の方向と同じ向きに包丁を入れる切り方です。
この場合は繊維が残るのでシャキシャキ感のある食感になります。
縦に切ったピーマンはこんな感じです。
この切り方は、炒め物をするときなんかに良く用いられることが多いようですね。
加熱しても、ピーマンそのままの食感を残したいという方は、この切り方をするとよいでしょう。
繊維に直角に切る
繊維に直角、つまり縦に入っている繊維を横からぶった切るきり方です。
真横から包丁を入れることで、多くの繊維が傷つき破壊されるので、柔らかい食感になるのです。
横に切ったピーマンはこんな感じになります。
炒め物でも少ない時間で、柔らかい食感に仕上げることができるため、この切り方が用いられることが多いように思います。
特に、サラダなんかの生で食べるときは、この切り方がいいかもしれませんね。
ただ、繊維を切るこの切り方では、苦味や臭いが一層強くなってしまいます。
サラダで使用するピーマンというと、甘みのある「赤ピーマン」や「パプリカ」を使うほうが圧倒的に多いかもしれませんね。
赤ピーマンやパプリカでも同じなので、この切り方を参考にしていただければと思います。
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最後に
シャキシャキ感のある食感を味わいたい方は「縦(たて)」に切り、やわらかい食感の楽しみたい方は「横(よこ)」に包丁を入れる。
とはいえ、縦に切っても炒めすぎてしまえばシナシナになってしまうので、シャキシャキ感を残したいという場合は、サッと炒めるのが重要となってくるかもしれません。
そのあたりは経験を積んで、自分自身で実感するしかないですよね。
切り方ひとつで、食感に違いが大きく出るなんて、料理って奥が深いです。