ジンカイトは、鮮やかなオレンジ色が美しいパワーストーンで「ダイヤモンド並みの屈折率」を持つ鉱物で知られます。
それにより、ひかりを当てると強い輝きを放つ美しい姿が見られます。
もともとジンカイトとは、亜鉛塗料の工場や鉱山での火災により偶然発見された鉱物であり、焼けた灰色の中から蘇るように出現した鮮やかなオレンジ色は「フェニックス」のような存在だったといわれたそうです。
ジンカイトは知名度はほとんどないといってもいい存在ですが、ヒーラーやコレクターからはかなりの人気を誇るパワーストーンとなっています。
このページでは、ジンカイトについて詳しく説明していきます。
ジンカイトについて
ジンカイトは、亜鉛(Zn)が酸化することで作られる酸化亜鉛鉱物で、別名「ジンサイト」とも呼ばれます。
燃えるような赤みを帯びたオレンジ色が特徴的で、ダイヤモンドに匹敵するほどの屈折率を誇ります。
この性質から、ジュエリーのような輝きが見られる鉱物で、ジンカイトの輝きは「ダイヤモンド光沢」と称されるほどです。
ジンカイトは亜鉛塗料の工場や鉱山の火災やボヤの中で偶然発見された鉱物で、主に煙突部分などに亜鉛が結晶をつくったりする半人工結晶です。
これと同じように、人工的に結晶させる半人工石のジンカイトが存在し、市場に出回っているジンカイトはほぼすべてが半人工結晶です。
しかし、偶然発見されたジンカイトにも100%天然のものが存在します。
有名な場所ではアメリカのニュージャージー州のフランクリン鉱山で発見されたものが宝石として利用できる唯一の存在でしたが、現在この鉱山ではジンカイトが産出差無くなり閉山してしまったようなので、残念ながら宝石質のジンカイトが新たに産出されることは今後ないでしょう。
現在、ジンカイトが産出される鉱山ではナミビアのツメブ鉱山がありますが、アメリカのフランクリン鉱山で取れるジンカイトとは決定的な違いがありました。
それは、フランクリン鉱山のジンカイトには鉱物の中に「蛍光鉱物」を多く含んでいることです。
蛍光鉱物はブラックライトを当てると発光現象が見られるという特性があるので、これが天然と半人工石を見分ける一つの手段でもあります。
ツメブ鉱山やその他から産出されるジンカイトは100%天然のものでも、半人工のものと見分けがつかないことが多いので、「天然ジンカイト」を謳ってるものでかなり高価な場合は、よほど信頼できるところでしか購入しないほうがいいといわれています。
出回っているものは半人工石ですが、意図的に結晶させるだけで成分的には天然石となります。
オレンジ色の他に、ペリドットのようなオリーブグリーンのジンカイトも存在します。
貴重な鉱物のためパワーストーンとしては、基本的に原石やペンダントにされるようなものでしか流通することがありませんが、手に入れるチャンスがあれば是非手に入れておきたいレアストーンです。
ジンカイトの意味・歴史
ジンカイトの石言葉
- 復活
- 情熱
- 想い
- 活力
ジンカイトの歴史・伝説
ジンカイトの名前の由来は、亜鉛を意味する「ジンク」から付けられた名前で、亜鉛を主成分とする鉱物です。
ジンカイトはダイヤモンド光沢と呼ばれるように、ダイヤ並みの屈折率を持つ鉱物で知られます。
1988年に閉山となったアメリカのニュージャージー州にあったフランクリン鉱山では比較的大きく美しい天然のジンカイトが産出され、世界で唯一ジュエリーとして利用できる産出地だったのです。
また、亜鉛工場の煙突部分に結晶を作るという面白い歴史があります。
工場や鉱山の火災の跡からも、結晶が偶然見つかることもありました。
このような過程で作られるものを半人工結晶と呼び、この性質を利用して人工的に結晶を作る半人工石が存在します。
ジンカイトの効果やエネルギー
- 何度でも立ち上がる力
- 燃えるように熱い情熱のパワー
- 炎のような活力をもたらす
ジンカイトはこんな方におすすめ!
ジンカイトは、不死鳥の如く何度でも立ち上がれるような熱い情熱のパワーをもたらしてくれるパワーストーンだといわれています。
何が何でも達成させたい大きな夢があるという方にジンカイトは、とてもいい影響のある石だといえます。
何に対しても情熱的に生きたいという方にオススメのパワーストーンです。
ジンカイトの浄化・お手入れ方法
クラスター
さざれ石 |
太陽光
(日光浴) |
月光
(月光浴) |
塩 | 水 | セージ |
○ | × | – | – | × | – |
貴重な鉱物という観点から、浄化はさざれ石やクラスターで済ませたほうがいいかもしれません。
水や太陽光に弱い性質があるので、長時間さらしたままにならないよう注意が必要です。
硬度が低いパワーストーンなので、衝撃には注意が必要です。
ジンカイトの鉱物データ
英名 | zincite(ジンカイト) |
和名 |
紅亜鉛鉱(べにあえんこう) |
主な産出地 |
ナミビア、ポーランドなど |
主な色彩 |
赤色、オレンジ色、緑色など |
モース硬度 | 4~4.5 |
比重 | 5.67~5.68 |
光の屈折率 | 2.01~2.02 |
組成・構成 |
ZnO |
結晶系 | 六方晶系 |
へき開性 | あり |
ジンカイトとの効果的な組み合わせ
ジンカイトを使用した効果的な組み合わせ一覧表です。
ジンカイト + ペリドット |