ゼオライトとは和名を沸石といい、グループ名を総称する呼び名です。
パワーストーンでは、このグループに属する鉱物であるスコレサイトやアポフィライトなどが有名です。
あまり馴染みのない名前かもしれませんが、一部の方はゼオライトと聞いてどこかで聞いたことがあるような名前では?と思ったのではないでしょうか。
実は、ゼオライトは主に工業的に大いに利用されている鉱物で、有害なものや臭いを吸収することで知られます。
パワーストーンとして出回っているのは、このゼオライトに属するグループ下のもので、それらも全部ひっくるめて「ゼオライト」という名前で流通していることもあります。
ゼオライトのグループには多くの色彩が存在し、それぞれの見せる色彩が人々を魅了してきました。
このページでは、ゼオライトについて詳しく説明していきます。
ゼオライトについて
ゼオライトとは、グループ名の総称で使われる名前ですが、実はこのゼオライトには「天然ゼオライト」と「人工ゼオライト」が存在します。
パワーストーンとして出回っているのはもちろん天然のほうです。
このゼオライトの一種として有名なパワーストーンには、白い色彩が美しい「スコレサイト」、エメラルドグリーンを思わす「アポフィライト」、優しいピンクの「ステイルバイト」などが有名で主にコレクターの方に人気の高いパワーストーンとなっています。
また、色彩が異なることにそれぞれ名前が付けられているのもゼオライトの特徴といえます。
このゼオライトの魅力は原石やクラスターにあり、一つの石にそれぞれの鉱物が入り込み多彩な色彩を見せる美しい姿が見られるものがあるということが挙げられます。
美しい原石の鉱物は特にコレクターから人気が高いです。
ゼオライトという鉱物の特徴としては、原石に無数の穴が空いており強力な吸着力を持ちます。
これを多孔質構造といい、食器を洗うときに使用するスポンジのような姿をイメージしていただけたら分かりやすいかと思います。
そのスポンジのイメージ通り、有害なものを吸収する力や臭いを吸収する力のある鉱物で知られます。
ゼオライトの最大の特徴は、上記で書いた「吸収する力」に加え、「イオンを交換する力」があります。
これにより、土壌を綺麗にしたり空間の浄化効果がある鉱物で知られ、主に工業的に利用されることが多いものとなっています。
工業的に利用するには大量のゼオライトが必要となります。
そこで登場したのが「人工ゼオライト」です。
天然のゼオライトはが火山岩が長い年月をかけて凝固したものです。
天然ゆえに、場所や条件によって様々なインクルージョン(内包物)を持ったり成分にばらつきがある為、多くの色彩を持ちそれに伴い呼び名が複数存在します。
一方、人工ゼオライトは石炭灰を利用して作られることが多いようです。
ただ、使用用途に応じて作り方に違いがあり、成分も異なります。
私はかつて、熱帯魚を買っていた時期があるのです。
熱帯魚を飼っていた(飼っている)ことがある方ならご存知だと思いますが、水を綺麗にするフィルターのろ過材にゼオライトという商品名のものがありました。
まさか、パワーストーン関係のお仕事をしてこの記事を書いているときに昔の熱帯魚飼育とリンクするなんて思ってもいなかったです(笑)
本当にいろんなところに使われている鉱物なんだなぁと改めて思いました。
工業的に利用されている有能な鉱物ですが、パワーストーンとして出回っているゼオライトの種類は本当に綺麗なものばかりなので、ゼオライトの綺麗な原石などもチェックしてみてくださいね!
ゼオライトの意味・歴史
ゼオライトの石言葉
- 浄化
- 再生
- 精神力
- 癒し
ゼオライトの歴史・伝説
ゼオライトの名前の由来は、ギリシア語で「沸騰」を意味する”zeo”と「石」を意味する”lite”から付けられたといわれ、1756年に初めて天然のゼオライトが発見ました。
ゼオライトは多孔質構造といって、スポンジのように無数の穴や隙間を持つ鉱物で知られます。
この鉱物に熱を加えると、その穴や隙間に入っている水分が沸きあがって、まるで沸騰しているかのように見えたことが由来しているそうです。
とはいえ、極小の隙間なら肉眼でやっと確認できる程度で、無数の穴はとても肉眼では見えないほど小さいです。
基本的に商業的に利用されることが多い鉱物ですが、天然のゼオライトは条件によって様々な色彩を見せるため、ジュエリーのような美しさを持ちます。
そのため、ジュエリーやパワーストーンアクセサリーとしても多く出回っている鉱物なのです。
ゼオライト効果やエネルギー
- 浄化と再生を促進させる
- 深い癒しの効果
パパゴアイトはこんな方におすすめ!
ゼオライトは、浄化と再生を促進させるパワーが強力なパワーストーンといわれます。
マイナスエネルギーや不要になったエネルギーを全部吸出し、新たなプラスのエネルギーをもたらしてくれるゼオライトは、再生の象徴ともいえる存在です。
ゼオライトの浄化・お手入れ方法
クラスター
さざれ石 |
太陽光
(日光浴) |
月光
(月光浴) |
塩 | 水 | セージ |
○ | × | ○ | △ | × | ○ |
太陽光と塩、水による浄化は避けるようにしましょう。
マイナスのエネルギーを吸収しやすいパワーストーンといわれるので、小まめな浄化をオススメします。
硬度はあまり高いほうではないので、衝撃には注意が必要です。
ゼオライトの鉱物データ
英名 | zeolite(ゼオライト) |
和名 |
沸石 |
主な産出地 |
世界各国で産出されます。 |
主な色彩 |
通常のゼオライトは白色や褐色などが多い。 |
モース硬度 | 5~5.5 |
比重 | 2.20 |
光の屈折率 | 1.06~1.13 |
組成・構成 |
SiO2,Al2O3 |
結晶系 | 単斜晶系 三斜晶系 ※凝固体のため |
へき開性 | – |
ゼオライトとの効果的な組み合わせ
ゼオライトを使用した効果的な組み合わせ一覧表です。
ゼオライト +マザーオブパール |