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「秋の七草」は万葉集にも登場!覚え方は”お好きな服は?”の語呂合わせ!意味・花言葉も知ろう

秋になると草木が黄色や赤に変化する紅葉が見ものですよね。

食欲の秋といわれるように食べ物が美味しい季節であり、植物が美しくなる季節でもあるんです。

 

その中でも一際美しい植物(花)があります。

それが「秋の七草」といわれるものです。

 

秋の七草という言葉は聞いた事があっても、7種類全て知っている方は少ないのではないでしょうか。

下記では、秋を代表する7種類の植物「秋の七草」を紹介していきます。

秋の七草①「女郎花(おみえなし)」

女郎花で「オミエナシ」と読みます。

奈良時代から人々に愛されてきた植物で、花付近は茎の部分まで黄一色に染まるのが特徴です。

美しい黄色であることから、写真を撮るときは葉や森の緑をバックにしたり、青空が写るように撮ると非常に映えて見えます。

 

女郎花の花言葉

・儚い(はかない)恋
・美人

秋の風に揺られている花の姿が、美しい女性を連想させるとともに、どこか寂しげのある姿にも見えることからこの花言葉が付けられたといわれています。

 

 

秋の七草②「尾花(おばな)/ススキ」

見たことがある方も非常に多いこの植物。

そう、尾花(おばな)というのは「ススキ」のことです。

日本中に広く分布し、川近くなどでは大変多くの尾花が生い茂っています。

風になびくススキの姿を見るたびに秋を感じさせてくれます。

尾花(おばな)の花言葉

・精力
・活力
・生命力

ススキは、とても強い繁殖力を持ち、一度根付くと根絶するのは非常に困難というほど生命力の高い植物であることから、この花言葉が付けられています。

 

 

秋の七草③「桔梗(ききょう)」

秋の風物詩・秋の花で有名な桔梗(ききょう)。

ぷっくりとしたツボミが可愛らしく、開いた花びらは星型になってこれまた可愛らしい姿に。

かつては家紋として使用された花でも有名で、整った五角形が当時の武士たちから特別な存在として扱われていたそうですね。

五角形が特徴の花ではありますが、花びらが2枚重なった二重桔梗も存在します。

また、色彩も紫の他に白色やピンク色の花を咲かせるものもあります。

桔梗(ききょう)の花言葉

・永遠の愛
・誠実

桔梗の花言葉は、恋の物語から由来したものになります。

その物語では、女性と青年が結婚しますが、青年(夫)は式の最中にも関わらず徴兵されてしまいます。

そのとき妻は「いつまでも待っている」と夫に向かい叫びました。

それから10年の月日が流れ、やっと夫が戻ってこれるという便りが届きました。

そこで妻は、夫が帰ってくる日に友人を招き、料理でもてなそうと準備します。

しばらく待っても夫が現れないので、先に宴を始めようと妻は友人にお酒を注ぎます。

しかし、ちょうどその場面を夫が見て、自分がいない間すでに別の男性と結婚したのだと勘違いし、その場を去ってしまいます。

その後、妻が誤解を解こうと夫を追いますが、追いつけずに、最後は潔白を晴らすために自らの頭を木にぶつけ亡くなってしまいます。

それを知った夫は、自分が誤解していたことに気づき、自分もあとを追うように自らの頭を岩にぶつけ亡くなります。

二人の亡骸は村人によって葬られ、墓が作られます。

その後、二人の墓の上に花が咲き、これを桔梗(トラジ)と名づけて食べるようになったのです。

食べることで、二人のことを思い出し、疑わずに信じることが大切だ。という話です。

 

 

秋の七草④「撫子(なでしこ)」

「大和撫子(やまとなでしこ)」という言葉があるくらい有名で、平安時代から美しい女性や小さい子供に例えられてきた花です。

何気なく道を歩いていて、道路の脇にこんな美しい花があったら思わず立ち止まってしまいそうですね。

 

撫子には種類があり、花の色彩も多色存在します。

どれも美しい花の形をしていますよ。

 

撫子(なでしこ)の花言葉

・純愛
・卓説

撫子は特に美しい女性に見立てられることが多いです。

大和撫子という言葉からも分かりますよね。

 

この美しい撫子の花が周りのものを引き立てるほど美しいことから、「男性を引き立てる女性のよう」に見立ててこの花言葉が付けられました。

 

 

秋の七草⑤「藤袴(ふじばかま)」

一度見たら忘れることはないような特徴的な姿をしていますよね。

藤袴(ふじばかま)は、花びらを少しずつ咲かせ、非常にいい香りがすることでも有名です。

ただし、生えているときはあまり香りがしません。

また、いい香りがするのは花部分ではなく、葉や茎の部分で乾燥させるとより強く香るようになります。

藤袴(ふじばかま)の花言葉

・躊躇
・あの日を思い出す

藤袴は非常にゆっくりとしたペースで花を咲かせます。

過去を思い出しながら進んでいるかのような姿から、この花言葉が付けられているんですね。

 

 

秋の七草⑥「葛(くず)」

葛(くず)はびろ~んとした花部分が特徴的で、「つる」を持つ植物です。

再生能力が驚くほど長けていて、つるを切ってもすぐにまた生えてきます。

そんな再生能力を生かし、環境が悪いところでも生き抜く力を持っています。

 

葛(くず)の花言葉

・再生
・治癒
・根気
・根強さ

葛の花言葉は、傷ついてもすぐに回復し、どんな環境でも適応していける姿からに由来します。

 

 

秋の七草⑦「萩(はぎ)」

万葉集でも登場する萩(はぎ)。

一言で萩といっても多くの種類があり、花を咲かせる時期も若干異なるものもあります。

また、種類によって違う花の色を咲かせるのも魅力的なところでしょう。

とても細い茎に、沢山の花びらを咲かせる美しい植物です。

萩(はぎ)の花言葉

・繊細
・内気
・前向きな恋

とても細い茎や枝からとても繊細さがあります。

その細い枝をどこまでも伸ばして沢山の花を咲かせることから、一切の迷いを断ち切った前向きさがあるように見えることからこの花言葉が付けられたんですね。

 

 

最後に

秋を感じさせてくれる「秋の七草」は覚えられたでしょうか?

 

ちなみに、秋の七草の覚え方としては、

「お」⇒女郎花(おみえなし)
「す」⇒ススキ(尾花/おばな)
「き」⇒桔梗(ききょう)
「な」⇒撫子(なでしこ)
「ふ」⇒藤袴(ふじばかま)
「く」⇒葛(くず)
「は」⇒萩(はぎ)

「お好きな服は?」の語呂合わせというのがあります。

 

ふと見つけたときに写真でも撮って全種集めると縁起がいいかもしれませんよ。