主に夏の季節に多いですが、どこから来たんだと思うくらい大量に現れる「コバエ」。
数ミリのごくごく小さな体ですばしっこく飛び回り、ときには私たちをあざ笑うかのように目の前を飛ぶ腹立たしい奴ら。。。
よく考えてみると、こんなの昨日までいなかったのに急に飛び回るようになったといった経験のある方は非常に多いでしょう。
特に、キッチンで料理をしているときなんかコバエに悩まされることも多いかもしれません。
そもそもこのコバエ達は、どうやって現れるのでしょうか。
コバエの進入は外から、そして・・・
あるとき、いきなり大量発生するコバエ。
あまりの多さに驚いた経験のある方もいるでしょう。
急に現れるので、生ごみから発生したのではないかと思うかもしれませんが、コバエ達は外からやってきます。
ご存知の通り、その小さな体で少しの隙間から進入することが可能なので、網戸を張っていても目が粗ければ簡単にすり抜けることができる厄介なヤツなんです。
また、身につけている複やバッグ、買いモノ袋なんかに付いて、そのまま家の中に持ち込んでしまう場合も多いようです。
このように、コバエの進入は外から始まります。
このとき進入したコバエがオスであれば、それほど驚異的ではないのですが、メスがいる場合はここからさらに「増殖」する可能性があるのです。
進入してきたコバエにメスがいたとして、そのメスがお腹に卵を持っている場合は、すぐに卵を産み付けるんです。
種類にもよりますが、1回の産卵で50個前後生むといわれています。
その後も産卵を繰り返し、たった1ヶ月の寿命の間に500個ほどの卵を生むといわれています。
メスが多ければ多いほど地獄絵図のようです・・・。
寿命が1ヶ月しかないということは、生長スピードも早く、大人になるまでに早くて10日前後、遅くても2週間かかりません。
大量発生して何も手を打たなければ、また産卵を繰り返し、このサイクルは活動が低下するまで続いてしまうでしょう・・・。
なんとも恐ろしい存在ですよね。
コバエの活動時期
コバエの活動時期は主に2回あるといわれています。
1回目が6月~7月、そして2回目が9月~10月に多く発生するとされます。
間の8月が含まれていないのは、猛暑のように暑すぎるとコバエも活動が低下することが分かっています。
残暑残る9月も、その年によっては活動が低下するかもしれませんが決して侮ってはいけませんよね。
そもそも「コバエ」って種類のハエは存在しない
コバエコバエと言っていますが、よく見ると数種類いることが分かります。
そもそもコバエなんて種類のハエはいなく、よく見るちっこいハエを総称した名前なんですね。
正確には、「ショウジョウバエ」、「ノミバエ」、「チョウバエ」が代表的なコバエたちです。
大量発生させないためにどうすればいいか?
少しの隙間から入り込んだり、衣類などに付着して進入するので、防ぎようもないように思えるかもしれませんが、進入しても対策さえしっかりとっていれば全く問題ありません。
まずコバエは生ごみの臭いに敏感で、すぐに察知してやってきます。
大量発生する時期に生ごみの処理をしっかりやっていれば、あまり悩まされることもないはずです。
また、キッチンの流しうけ(排水溝)のゴミ処理、三角コーナーを設置しているのであれば中に入っているゴミもすぐに処理する必要があります。
ゴミ箱、特に生ゴミを捨てるものはフタ付きのものを使用する。
また、コバエは湿気の多いところに現れる習性があるため、水場(キッチン、洗面所、風呂場)の清掃・消毒が欠かせません。
あと、気をつけることとしては、飲み物(缶)の放置です。
特に、缶ビールを飲み終わってそのままにしておくと、コバエが大量発生することがあります。
缶やビンなどは、飲み終わったら中を水で注いでおくといいでしょう。
柑橘系の甘い匂いもコバエを引き寄せる原因となるので、痛んだ果物や野菜を放置したままにしないこと、料理の際に隙間に落ちてしまった食材を放置しないことも重要です。
夏場はこれらのことをしっかりと行っておけば、コバエの産卵場所がなくなり、大量発生は防げるのです。
コバエ対策グッズを使用するのもオススメ!
いくら対策しても、どうしても進入してくることがあります。
例えば、近くの家や環境が原因でコバエが発生しやすく、その発生したコバエが家の中に進入しやすい状況にあるという場合もあるんです。
そんなときは是非、市販のコバエグッズを設置しておくことをオススメします。
コバエ除去のグッズはただ置いておくだけでいいので、使い勝手もいいですよ。