スーパーにいけばどこにでも売っている卵。
完全栄養食といわれ卵だけで必要な栄養素が補えてしまうという優れもので、私たちにとって欠かせない存在です。
TKG(たまごかけゴハン)というのも今や有名な言葉で、毎朝の定番食ともなっていて、専門店すら出てくる人気ぶり。
そういえば、スーパーに売っている卵ってS・M・L・LLとサイズ分けされて売られているのを見たことがあるかと思います。
そして、サイズが大きいほど高いですが、何を基準にサイズが決まっているのでしょうか。
サイズはニワトリの年齢に関係している
実は卵のサイズは、卵を産むニワトリの年齢によって区分けされているといいます。
・Sサイズ=生後4ヶ月~5ヶ月のニワトリ
・Mサイズ=生後6ヶ月~1年のニワトリ
・Lサイズ=生後10ヶ月~2年のニワトリ
・LLサイズ=生後1年半以上のニワトリ
つまり、卵の「サイズ」は大きさで決めているのではなく、それを産み落としたニワトリの年齢によって決まっている。
※実際に年齢を重ねると生む卵も大きくなりますが、理由は以下で詳しく説明します。
生後4ヶ月ほどのニワトリが産む卵はなんであれ、全てSサイズ。
10ヶ月以上のニワトリが産む卵はLサイズ以上ということになります。
そう、年齢を重ねるごとに産む卵がS~LLと大きくなっていくのですね。
ここで面白い話があります。
実は、年齢を重ねてもニワトリ自体はそれほど大きさは変わりません。
つまり、生後4ヶ月のSサイズを生むニワトリと、1年以上経過したLサイズ以上を生むニワトリの大きさに大差はないのです。
体に大差がないのに卵が大きくなる理由については、ニワトリは成長するにつれて徐々に卵管が太くなってくることに関係しています。
卵を産むときに、まず「黄身」だけが卵管を通ります。
黄身が卵管を通ってきたとき、次の工程で「卵白(白身の部分)」が分泌されて、黄身を守るように覆います。
そして、私たちが良く見る卵の「殻」が付くのは、本当に産み落とされる寸前。
年齢を重ねたニワトリは卵管が太いので、分泌される卵白の量が多くなります。
その結果、殻で覆われた卵が大きくなるのです。
ここでちょっと残念な話をしますが、実は卵の大きさがいくら大きくても、中の「黄身」の部分はサイズ問わずほぼ同じ大きさなのです。
つまり、SよりLのほうが黄身が大きいと思うかもしれませんが、卵が大きい理由は卵白の量の違いで、黄身自体の大きさは変わりません。
卵のサイズの違いは、卵白(白身)の量のみなんですね。
サイズが大きくなったときチョットだけ高くなるのは、この白身部分が多くなるからと捉えていいでしょう。
黄身の大きさがほぼ変わらないというのは衝撃的で、ちょっと損している感がありますが、白身部分が増えれば卵焼きも大きく作れるし、それこそTKGでいただくときなんか溶くと量が多いので、案外お得感もあるのではないでしょうかね。。。