犬は、子犬の頃は一日に3回食事をします。
それが成犬になると2回に減ります。
現代のドッグフードは栄養のバランスがとてもよくとれていますので、必要以上に食べさせる必要はありませんが、飼い主が食事をしているとねだってくるのが普通の犬です。
基本的に犬は雑食なので何でもよく食べます。
散歩をしていると草も食べるくらいです。
今回はそんな犬の食事のなかでNGとされている食材についてご紹介していきます。
ネギ類
犬を飼っていない人は当然ながらよくその実態を知りません。
散歩している犬に食べさせようとしてくる場合もありますので注意が必要です。
そんな、犬が食べてはいけない食材の代表格が「ネギ類」です。「
玉ねぎ」や「長ねぎ」、「ニンニク」などがあげられます。
さすがに玉ねぎや長ねぎをそのまま食べさせようとすることはないでしょうが、食べ残しのカレーライスやスープに含まれているケースも考えられます。
この場合もとても危険なので注意しなければなりません。
ネギ類は犬の赤血球に反応します。
ヘモグロビンを変化させて赤血球を破壊してしまうのです。
犬にとっては致命傷になります。
貧血でぐったりし、呼吸が荒くなります。
嘔吐や下痢をするのもこの症状のひとつです。
チョコレート
一番心配なのは散歩をしている時のチョコレートの拾い食いです。
チョコレートを食べると犬は死んでしまうとよくいいますから不安になりますね。
これはカカオに含まれているテオプロミンという成分が影響しています。
犬にとっての致死量は犬の体重1㎏につき100~200mgです。
普通のミルクチョコだと100gにテオプロミンは約215mg含まれていますから、ミルクチョコまるごと全部食べても普通の小型犬では特に問題ないことになります。
同様にホワイトチョコもテオプロミンの成分は少な目です。
同じチョコレートでもカカオの量が濃厚なビターチョコなどは少量でも危険になります。
ちなみに致死量に達すると心不全などの症状を引き起こすので注意が必要です。
散歩中に子どもに貰って食べてしまったりしないように気を配ってください。
ブドウ
これに関しては賛否両論があります。
正確なところはまだお医者さんもよくわかっていません。
ブドウを食べ過ぎて死んでしまった犬というのは聞いたことがありません。
普通に食べさせている家庭も多いようです。
ただし中型犬であればまだしも小型犬には注意が必要かもしれません。
中毒症状が出てくる場合があります。
ぶどうは実の中身よりも皮の方が危険です。
また、特にレーズンなどは数十倍危険とされています。
食べさせないほうがいいといわれている食材はなるべく食べさせない方が賢明でしょう。
ブドウが原因なのか、食べる組み合わせ的なことなのかは定かではありませんがリスクは避けたほうがいいですからね。
アボカド
以前は食べさせることに問題のなかった食材です。
アボカドが大好きな犬もたいへん多いです。
問題になってきたのは最近のお話で、アボカドに含まれているぺルジンが中毒症状を引き起こすという研究結果が発表されてからになります。
多量に摂取すると胃腸に炎症を起こしたり、嘔吐や下痢の症状も見られます。
一度食べさせると癖になりますので、控えたほうがよさそうです。
まとめ
ほかにも「スルメ」や「キシリトール」など犬が食べると危険な食材がたくさんあります。
家で夕食を食べていると愛犬がねだってきて、ついつい与えてしまうこともありますが、その食材がはたして犬にとって安全なのかは飼い主が把握しておかなければなりません。
愛犬が健康で長生きするためにもその食生活にこだわることは大切です。
安心して食べさせることのできる食材を与えることをぜひ意識されてほしいと思います。