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クロコアイト|パワーストーン・天然石の意味辞典

クロコアイト

真っ赤な色彩が特徴のクロコアイトという鉱物、滅多に人前に出ることがないので聞いたことがあるという方はほとんどいないのではないでしょうか。

ほとんど人目に触れる機会がない鉱物なので、マイナーなイメージすらありますが、実はクロムという元素の発見原因となった歴史ある鉱物なのです。

 

ここでは、クロコアイトについて詳しく説明していきます。

 

クロコアイトについて

クロコアイトは、オレンジ色~赤色の色彩が特徴的で、原石では長く伸びた剣状の結晶が何本も延びた独特な姿が見られます。

ちなみにこのクロコアイトっていう鉱物を聞いたことがある方はいますでしょうか。

アクセサリーとしてはほとんど出回らない鉱物なので、市場に出回ることが滅多に無く名前すら目にすることが無いといってもいい存在です。

 

このクロコアイトで有名なのは、金属元素であるクロムという元素が初めて発見されたきっかけとなった鉱物であることです。

つまり、クロムはクロコアイトから発見されたのです。

 

また、鉱物では珍しいダイヤモンド光沢を持つ鉱物でもあります。

そのため表面の艶が美しく、まさにダイヤモンドのような輝きを見せてくれます。

これは、宝石質である透明度や不純物の少ないものであればあるほど、より美しくこの特徴が見ることが出来ます。

ですが、透明度の高いものは非常に少なく、多くはガラス光沢の場合が多いです。

 

パワーストーンとしてアクセサリーに使用できるクロコアイトはほとんど流通していません。

クロコアイトは原石や宝石で使用されるものでの流通がほとんどです。

 

特にお勧めは原石のクロコアイトです。

クロコアイトは長く伸びた結晶を作る面白い鉱物で、この長い結晶が何本も伸びた原石が出回っています。

鉱物コレクターには非常に人気があり、鉱物に興味があるという方にも是非お勧めです。

 

 

クロコアイトの意味・歴史

クロコアイトの石言葉

クロコアイトの歴史・伝説

クロコアイトは1766年に、ロシアのウラル山脈で発見された鉱物です。

この鉱物を粉末状にしたものの色彩がサフランという花の一部分の色にそっくりだったことから、ギリシア語でサフラン色を指す「krokos」からこの名前が付けられました。

 

当初は、「シベリアの赤鉛」と呼ばれたクロコアイトですが、鉱物内からクロム成分が発見された歴史ある存在です。

 

クロコアイトが有名になったのは、オーストラリアのタスマニア島で多くのクロコアイトが産出されたことがきっかけで、世に多く出回ったことが理由といわれています。

しかし、クロコアイトは美しい姿の割りに硬度が非常の低くもろい鉱物であるため、ほとんど加工が不可能なほど壊れやすい鉱物です。

 

美しい宝石質のものは、熟練の職人によって宝石カットされることがありますが、かなりの集中力と神経を使い、まさに「職人泣かせの石」ともいえるほど加工が難しいそうです。

なので大体は、産出された原石そのままで楽しむ鉱物というのが一般的です。

 

 

クロコアイトのヒーリング効果やエネルギー

クロコアイトはこんな方におすすめ!

クロコアイトは、かつて幸福を呼び込む「幸運の石」として大切にされていました。

美しいクロコアイトの原石を、玄関など入り口に置いておくと幸福を中に呼び込む良きお守りになってくれるといいます。

 

また、勝利や成功を呼び込む強いエネルギーがあるといわれているパワーストーンでもあります。

絶対に達成させたい物事に取り組んでいるときに、そばにクロコアイトを置いておくと勝利や成功のお守りにもなってくれるでしょう。

 

 

クロコアイトの浄化・お手入れ方法

クラスター

さざれ石

太陽光

(日光浴)

月光

(月光浴)

セージ
× × ×

希少性が高い鉱物であるということから、浄化はさざれ石やクラスターで簡単に済ませた方がいいでしょう。

クロコアイトの注意すべき点は「太陽光に弱い」ところです。

長時間、直射日光に当てたままにしておくと退色して綺麗な輝きが失われる場合があります。

保管や置き場所には注意が必要です。

 

また、硬度が非常に低い鉱物でもあります。

衝撃には十分な注意が必要です。

 

 

クロコアイトの鉱物データ

英名 crocoite(クロコアイト)
和名

紅鉛鉱(こうえんこう)

主な産出地

ロシア、オーストラリアなど

主な色彩

オレンジ色、赤色など

モース硬度 2.5~3.0
比重 5.90~6.10
光の屈折率 2.20~2.60
組成・構成

Pb[CrO4]

結晶系 単斜晶系
へき開性

完全