I live freely

アンバー(琥珀)で混合されがちな「コハク」と「コパール」の違い

ウイスキー又はブランデーのような高級感あふれる色彩が特徴のアンバーは、和名では「琥珀(こはく)」といい、誰もが知る存在でもあります。

この琥珀とよく混合されるパワーストーンで、「コパール」というものがあります。

 

コパールも立派な化石であることに違いなく、実はコパールも同じ琥珀なんですね。

では、なぜ「コハク」と「コパール」の二つの名前に分けられているのか疑問ですよね。

 

ここでは、コハクとコパールの違いについて説明します。

コパール

あまり聞き慣れない名前のコパールですが、このコパールも美しい琥珀であることに違いありません。

コハクとコパールの大きな違いは、いうなれば「年齢」と表現しておきましょうか。

 

琥珀は樹液の化石ですが、このうちコハクと呼ばれるものは完全に化石化したものを指します。

つまり、コハクは相当な年数が経っているものなんですね。

自然界で樹液が完全に化石化するまでは、最低でも3,000万年以上という年月が必要だといわれます。

 

一方のコパールは、完全に化石化していない琥珀を指します。

つまり、若い琥珀のことなんですね。

 

完全に化石化していない樹脂なので、半化石樹脂だとか半化石という風に呼ばれたりしますが、化石であることに違いはありません。

また、コハクよりも若いというだけで、化石化がかなり進んでいるものですから、コパールと呼ばれるものになるまで1,000万年以上は必要だといいます。

 

見た目はコハクと違い無いものが多いですが、中には数万年で固まったものもあり、化石化していないコパールは表面を指で撫でてみると、ぬるぬる感があったりします。

また、完全に化石化していない樹脂には「経年変化」という現象が起こります。

 

この現象により、時が経つにつれ表面にヒビが入ってくるのです。

つまり劣化現象です。

 

まあ、原石のコパールではこの経年変化を楽しむというのも一つの魅力ではありますが、長年愛用するようなアクセサリーとしては向いていない性質があります。

ですので、アクセサリーとしてはほとんど出回らず、虫入りコパールや原石なんかがほとんどです。

ちなみに、完全に化石化したコハクでは経年変化はおきません。

 

ただ、琥珀というものは様々な加工がされるものでもあります。

よくあるのは一度溶かしたり、粉にしたものを固めるものです。

 

また、硬度が非常に低いものなので、プラスチックを混入させて強度を補ったりすることもあります。

琥珀は鉱物ではなく樹液ですから、簡単に加工ができてしまうんですね。

 

市場に出回っている琥珀には、コハク(完全化石型)とコパール(半化石型)が存在し、これらは様々な加工がされているんだなぁ~と思っているのがいいかもしれませんね。

 

まとめ

コハクもコパールも全く同じ樹液で出来た「琥珀」なんですね。

違いは、若いか年をとっているかの違いなんです。

 

コパールの原石を探してみると、美味しそうな飴のようなコパールが沢山出てくるはずなので、琥珀好きなかたは是非チェックしてみてくださいね!