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秋の風物詩「虫の声」を心地よいと感じるのは日本人だけ?左脳と右脳と虫の声の関係

四季の中で一番好きな季節は何かというアンケートで、一位になったのは秋なんだとか。

理由としては様々あるが、「食べ物が美味しい」いわば食欲の秋ってやつは皆さんも聞いたことがある通りですが、他には涼しく過ごしやすいという理由も多い。

 

また、秋といえば「虫の声」と答える人も多数います。

確かに、秋になると特徴ある「リー」という高い虫の声がよく耳に入ってきます。

 

それを楽しむ人も多く、この声を聞くと深い秋を感じさせてくれるというものです。

甲高い虫の声の正体は「アオマツムシ」

秋の到来を告げる虫の声では、コオロギや鈴虫が有名ですが、ひときわ甲高い声のアオマツムシも有名です。

このアオマツムシは本州~九州に広く分布し、「リー、リー」という高い声が特徴。

 

体長は2センチ~2.5センチほどの小さな虫で、綺麗な緑色をしており、音を出す(鳴き声)のはオスのみ。

2枚ある羽を互いにこすり合わせて音を奏でます。

 

平安時代では、心地いい声を出す虫を籠(かご)に入れて、虫の声を楽しむ風習が貴族の間で流行っていたそうです。

 

虫の鳴き声を楽しむのは日本人特有!?

「虫の声」とは良くいいますが、実際は音を出しているだけで鳴いているわけではないですよね。

ただ、この”音”に私たちは心地よささえ覚えます。

つまり、この虫の出す音を「虫の声」として聞いているわけなんですね。

 

ここで面白いことがあります。

実は、虫の声を心地いい音として認識するのは、日本人とポリネシア人だけだそうです。

 

その他の国では機械音と同様に「雑音」として扱われ、心地いいものではないそうなんです。

これには、脳の働きが関係しています。

 

■左脳
・話す
・書き物をする
・計算や数字を理解する能力
・言葉を認識する
・倫理的

■右脳
・音楽を聴く、認識する
・イメージする力
・記憶能力
・図形を読み取る力
・創造力
・空間的能力

日本人は虫の声を左脳(言語脳)で聞き、西欧人は右脳(音楽脳)で聞くといわれます。

言語脳で受け止める、つまり虫の音と「声」として認識するんだとか。

 

音楽脳で受け止めると、これが機械音などの雑音と同じような感じで不快感すら覚えることもあるんだそうです。

夏のセミの声なんかうるさくて仕方ないでしょうね。。。

 

虫の声だけでなく、川、雨、波の音も同様に日本人は左脳で受け止めるそうです。

大自然や虫の出す音を「心地いい声」、「季節の変わり目を感じさせてくれる」なんて認識できる日本人の脳はすごくお得感がありますよね。